人工知能に関する断創録

このブログでは人工知能のさまざまな分野について調査したことをまとめています(更新停止: 2019年12月31日)

2002-01-01から1年間の記事一覧

ニューラルネットの学習

Cでつくるニューラルネットワークという本の1番最初のプログラムを書いて実行してみた。この例題は赤と赤、白と白を混ぜると色は変わらない。赤と白を混ぜると色が変わるというのをニューラルネットに学習させるというもの。バックプロパゲーション(誤差逆…

人間にできてコンピュータにできないこと

を考えてみるようヒントを頂いたので、本を何冊か調べてみることにした。というわけで手始めにH. L. ドレイファスの本を読んでみた。コンピュータには何ができないか―哲学的人工知能批判作者: ヒューバート・L.ドレイファス,Hubert L. Dreyfus,黒崎政男,村若…

わが国におけるバイオインフォマティクスの将来戦略について

という五條堀孝さんのお話を聴いた。バイオインフォマティクスには2つの立場、生命を情報の流れてして見る情報生命科学(Information Biology)と生命科学に情報技術を使うバイオITがある。一つ目の立場では、システムとして統合化してシミュレーション(ド…

産総研(つくば)でGAに関する研究の見学

させてもらった。進化型ハードウェアについてだった。まず義手を見た。義手をつけている人が回りにいないので知らなかったが、筋電義手と言って、腕の筋肉から出る電位を利用して動かせることを始めて知った。しかし、筋電には個人差があるらしく、以前は(…

ニューラルネットワーク

Cでつくるニューラルネットワーク作者: 平野廣美出版社/メーカー: パーソナルメディア発売日: 1991/03メディア: 単行本 クリック: 37回この商品を含むブログ (10件) を見る上の本を借りた。この本はニューラルネットの説明だけでなく、実際にC言語を使ってプ…

脳をつくる

脳をつくる―ロボット作りから生命を考える作者: 中野馨出版社/メーカー: 共立出版発売日: 1995/08メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (5件) を見るという本を借りた。ここに、その意義が載っていたので引用。 この種の研究は、脳の機能を工…

ゲノムと情報圧縮

『情報処理』に面白い話が載っていた。60兆といわれる細胞の集合体である人間を再構成するのに必要な情報がたった30億文字(CD-ROM1枚分ちょっと)しかないという事実だ。遺伝子に限っては3万〜4万程度しかない。そこで、どのようにすれば30億文字に人間を再…

AIは中世の錬金術

ドレイファスさんがAIを批判している人というのは知っていたが、彼は「AIは中世の錬金術に似ている」と発言しているらしい。 錬金術(alchemy) 古代エジプトに起り、アラビアを経てヨーロッパに伝わった原始的な化学技術。近代化学の基礎がつくられるまで全…

ROBODEX2002の見学

今日は、パシフィコ横浜で開催されているROBODEX2002というロボットの博覧会を見学してきた。雨なにの満員で盛況ぶりが伺えた。まあ、「AIの体だから」見ておこうかと思ってはるばる横浜まで行ったけど行っただけの価値があったと思う。まず、「アシモ」とい…

CBRCの見学

今日は、CBRCの見学につれていってもらった。端的に言うと「難しそう」と感じた。やればできると信じてはいるけれど、不安に感じた1日だった(かも)。話の内容は面白いものが多かったと思う。「バイオインフォマティクス」の本を読んでいたので、話の概要は…

頭に電極

今日の読売新聞の夕刊に面白い記事が出ていた。 猿の脳から直接コンピューター作動アカゲザルの脳とコンピューターをつなげることで、コンピューターのカーソルを動かす実験に米ブラウン大の研究チームが成功した。障害で手を動かすことができない人を補助す…

コンピュータウィルスの実用的利用

コンピュータウィルスを何か実用的な仕事に利用できないかという研究があるらしい。Purdue大学のEugene SpaffordなどのA-Lifer(A-Lifeの研究者)は他人のハードディスクを壊す目的ではなく、A-Lifeの一つの形態としてコンピュータウィルスを研究している。…

フランケンシュタイン・コンプレックス

『人工生命の美学』という本を読んでいたのだが、そこにフランケンシュタイン・コンプレックスという面白い話が載っていた。人工生命の美学―コンピュータがつくる新たな生態系 (キーワード事典)作者: T‐BRAIN CLUB,HUMANMEDIA出版社/メーカー: 洋泉社発売日:…

フェッセンデンの宇宙

人工生命―進化する"ビットの生命たち"のふしぎ作者: Ellen Thro,米津光浩,神成淳司出版社/メーカー: カットシステム発売日: 1995/09メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (3件) を見るまえがきから引用。 「人工生命は本当に生きているとい…

人工生命

最近、人工生命に興味が起こりいろいろ調べてみた。すごいリンク集として人工生命の宝庫というサイトがあった。ここのリンク集からもいろいろ調べられるが、基礎知識がないと少しつらいので、「進化する"ビットの生命たち"のふしぎ 人工生命」という本を借り…

生命の定義

Yahoo!の掲示板を読んでいたら、生命の定義という話が出てきたので記録しておく。どれも有名な格言らしい。が、本当に定義できるのかは、かなり怪しいと思う。 生命とは死に抵抗する力の総体である。(M.F.X.ビシャー) 生命とは正常で特異的な構造の積極的…

ライフゲーム

ライフゲームはコンウェイ(John Horton Conway)が発明したコンピュータゲーム。ゲームと言っても勝ち負けや相手がいるわけではなく、初期値を与えて、経過を見るだけ。画面に映る抽象的な動画はまるで生命のようにも感じられる。このライフゲームとフォン…

バイオニック・ヒューマン

読売新聞に面白い記事が出ていた。人間と機械を融合させる研究が進んでいるらしい。米科学誌サイエンスで「バイオニック・ヒューマン(生物工学人間)」の特集が組まれている。失われた機能の回復をめざす研究が中心。人工心臓、人工肝臓、人工網膜、人工の…

生物学の知識

昨日の講演で小長谷さんが、「バイオインフォマティクスをやるには生物学の知識が欠かせない。この部分で差がつく」というようなことをおっしゃっていた。というわけで下の本を借りてみた。細胞の分子生物学作者: Bruce Alberts,Julian Lewis,Martin Raff,Pe…

バイオインフォマティクスの世界

第42回人工知能セミナー「バイオインフォマティクスの世界」へ参加した。内容は少し難しかったように思う。特に興味深かったのは、慶應義塾大学の冨田勝さんの「E-CELLプロジェクト:細胞のコンピュータ シミュレーションとその未来医療への応用」というお話…

役に立つこと

以前、研究室に配属されたときの宴会で人工知能の研究がしたいと言ったら、先生に「脳を作ったら何の役に立つのか」という問いを受けたことがあった。その時は、「脳(のモデル)を作ることで、現実の脳がどうなっているのかを知る手がかりになる」という良…

ワーム

バッドトランスBというワームに感染した。ウィルスバスターでリアルタイム検索を使用していて、捕捉はできたのだが、メールを削除するときうっかりプレビューしてしまったためだった。今度からは慎重に対処しなければ。どういう害があるのか調べてみたのだが…

富士通研究所の見学

見学内容の中で特に印象に残ったのは、自然言語を用いた検索だった。「早稲田大学が開発した技術は?」のような文で検索できる。デモでは新聞記事の中だけからの検索だったが、あれが、Web全体で使用できたらとても面白いと思う。自然言語理解が欠かせないか…