人工知能に関する断創録

このブログでは人工知能のさまざまな分野について調査したことをまとめています(更新停止: 2019年12月31日)

2002-10-01から1ヶ月間の記事一覧

マッチ箱の脳

マッチ箱の脳(AI)―使える人工知能のお話作者: 森川幸人出版社/メーカー: 新紀元社発売日: 2000/12メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 60回この商品を含むブログ (35件) を見るのWeb版があった。マッチ箱の脳まだ全部読んでいないけど、最後のAI対談#2が面…

ロボット、サイボーグ、ヒューマノイド、アンドロイド

は一体何なのか。全部聞いたことはあるが、違いがよく分からなかったので調べてみた。ロボットとサイボーグはきちんと定義された科学用語。一方、ヒューマノイドとアンドロイドはSF用語である。ロボットという言葉は、カレル・チャペック(1890-1938)の造っ…

倒立振子アプレット

を書いた。pole_balancing.jar棒を上に立てたままうまくバランスを保つ方法を自動的に獲得できる。最終的には、100000ステップ(シミュレーション内の時間では、1ステップ0.02秒なので、30分くらい)バランスを保てるようになる。もっと学習時間を長くすれば…

感情とは何か

Lazarus: Progress on a cognitive-motivational-relational theory of emotion, American Psychologist, 46, 819-834.では、感情を次のように分類している。もとは、上の論文だが、岡田さんの論文岡田:感情に左右される思考, Computer Today, pp.12-18, 20…

次元の呪い(Curse of dimensionality)

強化学習の一つの問題に次元の呪いがある。これは、状態数が指数関数的に増大する傾向のことを指す。ほとんどの問題では、状態数が大きすぎて、表形式(配列でQ[S][A]のように価値関数を表す方式)で管理することができなくなる。前にやった迷路はそんなに大…

擬似乱数

前から思っていたのだけれど、擬似乱数って不思議に思う。疑問点は、コンピュータの決定的なアルゴリズムでどうやって乱数(に似たもの)を生成するのかということ。決定的な手続きでランダムな数(といっても本当にランダムではないから擬似なのだけど)を…

想像と創造

ぼくは先日真実とも思われぬ架空なことどもが頭にうかんできたと申しましたが、それは決して架空ではないのです。誰かが想像しうることはすべて他の人々が将来実現できることなのです。ジュール・ヴェルヌ「父への手紙」 ジュール・ヴェルヌの代表作『八十日…

倒立振子制御問題

今度は、倒立振子制御問題を調べてみる。手の平に棒を立てて倒れないように調節する方法を強化学習で獲得させるのが目的。pole balancing problem のアプレットみたいな感じ。 参考 A.G.Barto, R.S.Sutton, C.W.Anderson: Neuronlike Adaptive Elements That…

tic-tac-toe(三目並べ)を学習

するプログラムを書いた。参考は、Reinforcement Learning: An Introduction のソースコード。ただし、一部の構文(主にfor文)が自分の環境では使えなかったので書き直した。100回ずつ勝負して学習させた勝率の推移を見てみると、 24勝77敗(0.24) 37勝64…

心と脳のしくみ なぜ人は喜び、そして悲しむのか

Newtonの特集を読んでみた。感情が物質から引き起こされるなんて不思議だ。そのうち自由に薬でコントロールできるようになるんだろうな(そんなものがなくてもヒトには理性があるが)。キレるしくみとか、アルコールを取ると感情が高まるしくみなんかも載っ…

AIとゲーム

人工知能の分野でゲームと言うと、チェス、将棋、碁みたいな割と高尚(?)なものばかり扱われているみたいだけど、TVゲームみたいなのにも使われている。『がんばれ森川君2号』ってのにはニューラルネットワーク。『アストロノーカ』っていう野菜を作るみた…

MSDN-AAの説明会

を聞きに行った。Visual Studio .NETが無料で使えるなんてとてもいい。前にVisual C++でWin32 SDKをちょっとかじったが複雑すぎて挫折してしまった。相当本腰いれてやらないと習得できそうにない。最初にやった言語がJavaということもあり、C++よりはJavaの…

AIBOと強化学習

C Magazine にロボットを制御するという特集があった。読んで見るとAIBOの動作を制御するOPEN-R SDKに関するものだった。その中に、AIBOの設計者のインタビューで、「AIBOは飼い主に慣れるのはどんな風にやっているんですか」みたいな質問があった。設計者に…

テスラーの定理

もし微分方程式を解く動物がいたら知能をもっていると見なされるだろうが、微分方程式を解くコンピュータは知能的とはいえない。 人工知能 その限界と挑戦(p.38) 全くその通りだ。しかし、一体何故なんだ。コンピュータにアルゴリズムを与えているのが人間…

認知科学の12のテーマ(Norman)

信念(Belief)、意識(Consciousness)、発達(Development)、感情(Emotion)、相互作用(Interaction)、言語(Language)、学習(Learning)、記憶(Memory)、知覚(Perception)、行為(Performance)、熟達(Skill)、思考(Thought)。強化学習に関…

Tic-Tac-Toe

強化学習の例題として前は迷路をやった。今度は、Tic-Tac-Toe(○×ゲーム)をやってみる。無茶苦茶簡単のようだけど、状態空間は迷路に比べて桁違いに多いように思われる。オセロ、チェス、将棋に比べたらすごく小さいが。一から書くのは分からないところが多…