人工知能に関する断創録

このブログでは人工知能のさまざまな分野について調査したことをまとめています(更新停止: 2019年12月31日)

2009-01-01から1年間の記事一覧

2009年総括

2009年目標(2009/1/1)のつづき。今年の目標はほとんど未達になってしまった・・・かろうじて画像処理・画像認識の技術を少し深耕したくらいかなぁ。もう、iPhoneアプリの作成もゲーム作成もずいぶん長い間ご無沙汰になってしまった。来年からは別の計画が…

3日で作る高速特定物体認識システム (7) 最近傍探索の高速化

3日で作る高速特定物体認識システム (6) 線形探索を用いた特定物体認識(2009/11/22)のつづきです。今回がこのシリーズの最終回です。前回の線形探索は遅すぎるので最近傍探索を高速化します。これで表題の高速特定物体認識システムができあがります。高速…

3日で作る高速特定物体認識システム (6) 線形探索を用いた特定物体認識

3日で作る高速特定物体認識システム (5) 物体モデルデータベースの作成(2009/11/14)のつづきです。今回は、クエリを与えたときに物体モデルデータベースの中から一番似ている物体を探し出してクエリが何かを認識する部分(いわゆる、特定物体認識)を作り…

3日で作る高速特定物体認識システム (5) 物体モデルデータベースの作成

3日で作る高速特定物体認識システム (4) 特徴点のマッチング(2009/11/2)のつづきです。今回は、高速特定物体認識システムの物体モデルデータベースを作成してみます。クエリとして与えた画像が何かはこの物体モデルデータベースを検索することで認識できる…

3日で作る高速特定物体認識システム (4) 特徴点のマッチング

3日で作る高速特定物体認識システム (3) SURFの抽出(2009/10/30)のつづき。画像からSIFTや SURFといった局所特徴量を抽出できるようになったのでここらでそれを応用してみます。特徴点のマッチングを取ることで2つの画像間で対応する場所を求められるよう…

3日で作る高速特定物体認識システム (3) SURFの抽出

3日で作る高速特定物体認識システム (2) SIFT特徴量の抽出(2009/10/24)の続きです。あっ、3日経っちゃいました。今回は、SIFTとは別の局所特徴量であるSURF(Speeded Up Robust Features)を抽出してみます。SURFのFはFeaturesなのでSURF特徴量とは言わな…

3日で作る高速特定物体認識システム (2) SIFT特徴量の抽出

3日で作る高速特定物体認識システム (1) 物体認識とは(2009/10/18)の続きです。今回は、画像からSIFT (Scale-Invariant Feature Transform) という局所特徴量を抽出するところを作ってみようと思います。 SIFT特徴量の抽出 まずは、局所特徴量の代表ともい…

3日で作る高速特定物体認識システム (1) 物体認識とは

情報処理学会の学会誌『情報処理』の2008年9月号(Vol.49, No.9)に「3日で作る高速特定物体認識システム」という特集記事があります。OpenCVを用いた面白そうなプロジェクトなのでレポートにまとめてみようと思います。3日でできるかはわからないけど。残念…

EclipseでOpenCV

OpenCVのプログラムを統合開発環境EclipseとC/C++コンパイラMinGWで開発するためのセットアップ方法をまとめておきます。Windows環境でVisual StudioをインストールしなくてもOpenCVプログラムを開発できます。 1. MinGWのインストール ここからMinGW-5.1.6.…

類似画像検索システムを作ろう

C++版のOpenCVを使ってカラーヒストグラムを用いた類似画像検索を実験してみました。バッチ処理などのスクリプトはPythonを使ってますが、PerlでもRubyでも似たような感じでできます。指定した画像と類似した画像を検索するシステムは類似画像検索システムと…

眼の実装

OpenCVっていうコンピュータビジョンのライブラリを使うと拡張現実でもっと高度なことができるらしい。画像認識、画像理解、コンピュータビジョンも人工知能の範疇だけどまったく勉強したことなかったのでこれを機会に基礎は習得したい。とりあえず下の三冊…

拡張現実

セカイカメラ(リンク切れ)で拡張現実(Augmented Reality: AR)という技術を初めて知ったのですがこれがすごく面白い。一言で言うと現実世界にデジタル情報をオーバーラップする技術です。ARToolkitというライブラリが公開されていて、WebカメラとOpenGLの…

ビショップ本購入

パターン認識と機械学習 上作者: C.M.ビショップ,元田浩,栗田多喜夫,樋口知之,松本裕治,村田昇出版社/メーカー: 丸善出版発売日: 2012/04/05メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 6人 クリック: 33回この商品を含むブログ (13件) を見るパターン認識と機械…

PythonからYahoo!形態素解析APIを使う

集合知プログラミングのp.349を参考にYahoo!が提供する形態素解析のWebサービスをPythonから使ってみた。形態素解析をWebサービスでやるなんて遅くて使い物にならなくね?ChaSenかMeCab使うよ!って使う前は思ってたのだがやってみたら驚くほど快適。かなり…

Googleの好きなところと嫌いなところ

プラネット・グーグル作者: ランダルストロス,Randall Stross,吉田晋治出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2008/09メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 57回この商品を含むブログ (41件) を見るGoogleが今まで立ち上げてきたプロジェクト(検索、ブ…

書籍情報の詳細ビューを表示

UITableViewに書影を表示(2009/4/4)のつづき。ディスクロージャボタンを押すと書籍情報の詳細ビューが表示されるようにした。Amazonボタンを押すとSafariが開いてAmazonのページが開くようにしてみた。 - (IBAction)gotoAmazon:(id)sender { [[UIApplicati…

CS193P iPhone Application Programming

CS193P iPhone Application Programming Stanford大学のiPhone講義が4月から新しくなってた。しかも!iTunes Uで講義ビデオ(リンク切れ)まで配信されるとのこと。アメリカの教育に対する熱意はすごいなぁ。このiTunes Uではいろんな大学の講義ビデオが配信…

UITableViewに書影を表示

Amazonの書籍情報をテーブルビューに表示する(2009/3/30)のつづき。UITableViewのセルを改造して書影、タイトル、著者名、出版社を表示できるようにした。UITableViewCellを継承してオリジナルのセルが作れる。次はセルをクリックすると書籍情報の詳細ビュ…

Google CADIE

4月バカかと思ったらリリースは3月31日23時59分59秒だった。これはどこの時間だ(笑)なんか川柳が読めるらしいけど。これがうわさのGoogle AI(2007/2/20)かな?CADIE: 自己認識タイプ分散人工知能 Cognitive Autoheuristic Distributed-Intelligence Enti…

Amazonの書籍情報をテーブルビューに表示する

Amazon Web Serviceで書籍情報を取得する(2008/12/20)のつづき。iPhoneで書籍を扱うアプリを作りたいなぁと思ってるってはなし。Amazon APIを使えば、キーワードを使って書籍情報を検索し、検索結果をXMLで取得することができる。前はPythonで書いたのだが…

Introduction to Information Retrieval

Introduction to Information Retrieval作者: Christopher D. Manning,Prabhakar Raghavan,Hinrich Schuetze出版社/メーカー: Cambridge University Press発売日: 2008/07/07メディア: ハードカバー購入: 7人 クリック: 115回この商品を含むブログ (37件) を…

Queen Ericaの本を読んだ

iPhone デベロッパーズ クックブック作者: Erica Sadun,株式会社クイープ出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2009/02/12メディア: 大型本購入: 20人 クリック: 474回この商品を含むブログ (60件) を見るこの本に乗ってるコードを片っ端から…

人工知能に関して追究したい三つのテーマ

この日記の最初のエントリが2002年2月21日なので、人工知能の勉強を開始してから大体7年経ったことになる。当初は、はてなダイアリーではなく、研究室のサーバを借りて運用していたのを思い出す。今まで人工知能に関係のあるいろんな分野を勉強・調査・研究…

iPhoneでメタボール

iPhoneで何か作ろうといろいろ勉強している最中。習作としてJavaでゲーム作りますが何か?(2004/9/18)で取り上げたメタボールをObjective-CとCore Graphicsで作ってみた。iPhoneシミュレータ上ではいい感じに動いてたのだが、実機上ではかくかくでまったく…

人間と機械の心理学

未来のモノのデザイン作者: ドナルド・A・ノーマン,安村通晃,岡本明,伊賀聡一郎,上野晶子出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2008/10/25メディア: 単行本購入: 15人 クリック: 87回この商品を含むブログ (31件) を見るを読んだ。『誰のためのデザイン?』で有名…

実機で動いた!

やっとiPhoneで開発(2009/2/6)のつづき。iPhone Developer Programに参加してようやく実機上でプログラムが動かせるようになった。シミュレータでなく実機で動くと楽しいなぁ。ほとんどの人がアクティベーションに失敗するそうだが自分もそうだった。私は2…

機械はどれだけ人間に近づけるのか

「機械はどれだけ人間に近づけるのか」チームラボが人工無能コンテストを開催中(CodeZine) オモロ検索エンジン「サグール」や「サグールテレビ」で知られるチームラボは2月5日、第2回チームラボアルゴリズムコンテストの募集を開始した。「人間の手によら…

やっとiPhoneで開発

今までObjective-CとCocoaばっかりやってきたけど今日からiPhoneでの開発に取りかかった。自作アプリをApp Storeで世界に向けて販売できる!! iPhone SDKプログラミング大全 (MacPeople Books)作者: 木下誠出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日…

ウォズの魔法使い

アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝作者: スティーブ・ウォズニアック,井口耕二出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2008/11/29メディア: 単行本購入: 14人 クリック: 207回この商品を含むブログ (85件) を見るアップルと言え…

これならわかる人工知能入門

人工知能学会の活動がまとめられたページに学会が監修した『これならわかる人工知能入門(PDF)』ってマンガが公開されてました。人工知能はSFだと思ってる人が多いだろうし、こういう現状をわかりやすく伝える試みはいいかも。でもあのオチはどうかと思った…