人工知能に関する断創録

このブログでは人工知能のさまざまな分野について調査したことをまとめています(更新停止: 2019年12月31日)

わが国におけるバイオインフォマティクスの将来戦略について

という五條堀孝さんのお話を聴いた。バイオインフォマティクスには2つの立場、生命を情報の流れてして見る情報生命科学(Information Biology)と生命科学に情報技術を使うバイオITがある。一つ目の立場では、システムとして統合化してシミュレーション(ドライ)してみた後、これをウェットで検証する必要性を話していた(ナノテクノロジーなどの利用も)。

現状の課題としては、標準化、国際的研究戦略(将来の方向)、人材不足があげられていた。データの解析には今はクラスタマシンを使っているが、グリッドコンピューティングを検討中らしい。こういう話はPCクラスタ班の話だと思う。つながりがちゃんとあるんだと感じた。また、新しいパラダイムの構築する必要があることを話していた。現在はゲノム創薬へ向かう「価値のパイプライン」だけがあるらしい(そのため、米国ではヒトにこだわっているみたい)。バイオインフォマティクスを他の価値(例えば、健康診断への応用などをあげていたと思う)見つける必要がある。今後の重要な情報技術として可視化技術をあげていた(テキスト関係のアルゴリズムはいうまでもなく)。また、日本の戦略としてはオンリーワン(または世界で一番手)、他分野の融合をあげていた。