人工知能に関する断創録

このブログでは人工知能のさまざまな分野について調査したことをまとめています(更新停止: 2019年12月31日)

バイオニック・ヒューマン

読売新聞に面白い記事が出ていた。人間と機械を融合させる研究が進んでいるらしい。米科学誌サイエンスで「バイオニック・ヒューマン(生物工学人間)」の特集が組まれている。失われた機能の回復をめざす研究が中心。人工心臓、人工肝臓、人工網膜、人工の腱、コンピュータ制御の義手などがあるらしい。

手塚治虫さんの『火の鳥』という漫画に体の臓器の60%を人工のものに取り替えられ、頭脳も電子頭脳に取り替えられた主人公が出てくる。この主人公が手術をした博士に「おねがいだ。ぼくを人間かロボットかどっちかにはっきりさせてくれっ!」と叫ぶシーンが出てきたが、こういうことがそう遠くない未来におきるのだろうか?

火の鳥 (5) (角川文庫)

火の鳥 (5) (角川文庫)

神経細胞と電子素子の接合も試みられていて興味深い。素子と神経を微細なワイヤでつなぎ、他人の感覚も素子で受信できるという話が載っていた。文字通り「他人の痛みがわかる」らしい。