人工知能に関する断創録

このブログでは人工知能のさまざまな分野について調査したことをまとめています(更新停止: 2019年12月31日)

人工知能

第1回 AI・人工知能 EXPO 基調講演まとめ

6/28から6/30に東京ビッグサイトで開かれた第1回 AI・人工知能EXPO*1に参加して、基調講演を聴いてきたので概要をメモ書き程度にまとめた。個別の展示はちょっと数が多いので省略^^; 今年の目標(2017/1/1)にも書いたけれど、AIをどうビジネスにしていくか…

人工知能によるコンテンツ生成と著作権

今朝の読売新聞に面白い記事があったのでご紹介。 AI芸術著作権は? 人工知能(AI)が自動的に作った楽曲や小説は「誰の作品」になるのか。政府は「AIアート」が将来、本格的に普及するとみて、 年明けから著作権のあり方について議論を始める。 そもそも著…

人工知能を実現する学習アルゴリズムに必要な能力

今年は、Deep Learningを研究する予定(2014/1/4)だったのだけれど、多層パーセプトロンまで到達した(2014/2/5)ところで少々(?)足踏みしている。Deep Learningの構成要素であるボルツマンマシンを理解するのに手間取っているためだ。ボルツマンマシン…

知能の原理

さっき共立出版から案内が来て初めて知りましたが、知の創成―身体性認知科学への招待(2005/3/15)の著者、R. Pfeifer氏の新著が出版されたようです。翻訳されるまで全然知りませんでした。非常に面白そうな内容なので読み終わったらレビューしようと思いま…

Google CADIE

4月バカかと思ったらリリースは3月31日23時59分59秒だった。これはどこの時間だ(笑)なんか川柳が読めるらしいけど。これがうわさのGoogle AI(2007/2/20)かな?CADIE: 自己認識タイプ分散人工知能 Cognitive Autoheuristic Distributed-Intelligence Enti…

人工知能に関して追究したい三つのテーマ

この日記の最初のエントリが2002年2月21日なので、人工知能の勉強を開始してから大体7年経ったことになる。当初は、はてなダイアリーではなく、研究室のサーバを借りて運用していたのを思い出す。今まで人工知能に関係のあるいろんな分野を勉強・調査・研究…

機械はどれだけ人間に近づけるのか

「機械はどれだけ人間に近づけるのか」チームラボが人工無能コンテストを開催中(CodeZine) オモロ検索エンジン「サグール」や「サグールテレビ」で知られるチームラボは2月5日、第2回チームラボアルゴリズムコンテストの募集を開始した。「人間の手によら…

これならわかる人工知能入門

人工知能学会の活動がまとめられたページに学会が監修した『これならわかる人工知能入門(PDF)』ってマンガが公開されてました。人工知能はSFだと思ってる人が多いだろうし、こういう現状をわかりやすく伝える試みはいいかも。でもあのオチはどうかと思った…

探索による問題解決

今日は、エージェントアプローチ人工知能第2版の3章「探索による問題解決」を読んでた。そういえば大学の人工知能の講義では一番はじめに探索やったなぁ。この本にも載ってるけど8クイーンとか15パズルが例に出て探索アルゴリズムの説明とか受けた覚えがある…

人工知能の関連分野

エージェントアプローチ人工知能の第2版が届いたのでさっそく読み始めた。今日は1章。人工知能と関連する分野とそこで扱われる疑問が面白かったのでまとめておく(pp.6-16)。こういう広大な領域と関係があるからやっぱり面白いんだよなぁ。哲学 形式的規則…

エージェントアプローチ人工知能 第2版 日本語版

エージェントアプローチ人工知能 第2版作者: S.J.Russell,P.Norvig,古川康一出版社/メーカー: 共立出版発売日: 2008/07/10メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 485回この商品を含むブログ (17件) を見るエージェントアプローチ人工知能 第2版の日本語版がつ…

バベッジの階差機関

160年を経て完成した『バベッジの階差機関』:動画で紹介 かのチャールズ・バベッジの階差機関を160年ぶりに復元したというニュースがありました。昔は半導体なんてなかったから全部機械式だったんですね。見に行きたいなぁ。そのうち解析機関も作るつもりな…

渕一博記念コロキウム

論理と推論技術:四半世紀の展開 1982年からはじまった第五世代コンピュータ計画に関する講演会の資料が公開されています。講演会も聴きに行きましたけど、学会の古参が人工知能の全盛期、旧きよき時代をなつかしむといった感じでした。まあ温故知新。 関連…

人間の人間的な利用

情報時代の見えないヒーロー[ノーバート・ウィーナー伝]作者: フロー・コンウェイ,ジム・シーゲルマン,松浦俊輔出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2006/12/14メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 19回この商品を含むブログ (16件) を見るサイバネティクスの…

今後10年間のウェブの潮流

CNETに 今後10年間のウェブ潮流を10の要素からひもとく という面白い記事があったのでご紹介。The Read/Write Webというブログの翻訳記事。今後10年間のウェブで重要となるだろう技術を10個挙げている。その10個とは、 セマンティックウェブ 人工知能 仮想世…

IFX理論

21世紀の国富論作者: 原丈人出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2007/06/21メディア: 単行本購入: 25人 クリック: 199回この商品を含むブログ (120件) を見る著者の原丈人氏はASCIIで人工知能の記事を書いていてそれを読んでから注目していた。この人はベンチャ…

楽観主義者レイ・カーツワイル

カーツワイル氏に関してはポスト・ヒューマン誕生―コンピュータが人類の知性を超えるとき作者: レイ・カーツワイル,井上健,小野木明恵,野中香方子,福田実出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2007/01メディア: 単行本購入: 11人 クリック: 117回この商…

人工知能のパラドックス

人工知能のパラドックス―コンピュータ世界の夢と現実 (ケイ・プラス・ケイ・プレス)作者: サムウィリアムズ,Sam Williams,本田成親出版社/メーカー: 工学図書発売日: 2004/12メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (6件) を見る人工知能の歴…

Google AI

Googleが人工知能を構築しようとしているらしい。さすが天下のGoogle様といったところか。そのうちGoogle AIっていう名前でリリースされたりして(笑)どんなものを考えているのか興味がある。初めて聞いたのだけれど何か文献が出ているのかな? グーグルのL…

環境知能シンポジウム2006のビデオ配信

天知、地知、我知、子知、機知(2006/10/3)の続き。環境知能シンポジウム2006の講演ビデオがここにアップロードされてます。講演内容をアップロードしてくれる講演会やシンポジウムが増えるといいなぁ。

天知、地知、我知、子知、機知

この前、環境知能シンポジウム2006というのを聴講してきた。環境知能とは、ユビキタスと人工知能を合わせたような概念だと理解している。環境に知的なエージェントが溶け込み、いろいろ助けてくれるってイメージ。そこで、哲学者の東浩紀さんが環境管理とい…

Web2.0時代の知識収集

tripletspaceさんの人工知能2.0(リンク切れ)を読んで思ったこと。私は最初セマンティックWebの考え方を聞いたとき、理想はすばらしい!でもユーザがわざわざタグ付けなんてするはずねー、と思ってたのだが・・・時代は変わるものだ。今はソーシャルブック…

Web2.0で人工知能を作ろう

Web2.0 BOOK作者: 小川浩,後藤康成出版社/メーカー: インプレス発売日: 2006/03/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 111回この商品を含むブログ (145件) を見るこの本を読んでみた。セマンティックWebに興味があり、Web2.0もその関係で調べている。最近…

特化は昆虫レベル?

人間に必要な能力とは、おしめを取り替え、侵略を計画し、ブタを屠殺し、船を操り、建物を設計し、詩を書き、勘定を精算し、壁を作り、骨を接ぎ、死を慰み、命令を受け、命令を下し、協力し、一人で行動し、方程式を解き、新たな問題を分析し、馬糞を投げつ…

現代は、考える機械を誇りにし、考えようとする人間を疑う時代である。

現代は、考える機械を誇りにし、考えようとする人間を疑う時代である。H・マンフォード・ジョーンズ 人間は誤ることがあるから疑って当然ではないか?その誤りが創造につながるからいいんじゃない?機械は誤ることがないから創造性がないのかも。

人工知能の第一人者 J・マッカーシー氏に聞く

人工知能の第一人者 J・マッカーシー氏に聞く AI研究、半世紀の歴史を振り返る Marvin Minskyと並ぶ人工知能の大御所John McCarthyの記事がCNETに掲載されていた。下の部分に一番興味持った。 記者:独創性というのは、単純にプログラムに何らかのランダム性…

環境の最適化

ファクター4。快適さを二倍にし、資源消費を半分にすることで、同一資源消費あたりの快適さを四倍にするという考え方。人々の生活水準を維持しながらも持続可能な文明を実現する。ユビキタス・コンピュータ革命―次世代社会の世界標準 (角川oneテーマ21)作者:…

Web 2.0の実世界拡張

すべてを自動化する(2006/4/28)の続き。現在、個人の手でできる自動化はサイバースペースに限られている*1。これを実世界にまで広げる簡便な手段がほしい。Web 2.0の流れを実世界まで広げることはできないか。APIの実世界版、Real World Automation Tool(…

すべてを自動化する

人工知能は究極の自動化(2005/7/3)の続き。人工知能は人間の知能を工学的に実現するのが究極の目的ではある。しかし、今は人間にしかできないあらゆる知的活動を自動化するのが目的って考えると結構イメージが変わる気がする。最近、自動化が快感になって…

Googleを破壊する方法

破壊するって言ってもDoS攻撃するわけじゃないですから(笑)ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)作者: 梅田望夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/02/07メディア: 新書購入: 61人 クリック: 996回この商品を含むブログ (2399件) …