人工知能に関する断創録

このブログでは人工知能のさまざまな分野について調査したことをまとめています(更新停止: 2019年12月31日)

テスラーの定理

もし微分方程式を解く動物がいたら知能をもっていると見なされるだろうが、微分方程式を解くコンピュータは知能的とはいえない。
人工知能 その限界と挑戦(p.38)

全くその通りだ。しかし、一体何故なんだ。コンピュータにアルゴリズムを与えているのが人間だからだろうか?それは違うだろう。人間に微分方程式を解くアルゴリズムを与えているのも人間なのだし。これに対する答えの一つがホフスタッターさんのテスラーの定理。

人工知能とはなんであれ、まだ為されていないところのものである。
ゲーデルエッシャー、バッハ(p.591)

実現できたら知能の枠から外すってこと。微分方程式も解けるようになったら知能と見なさなくなる。卑怯だね〜。チェスができる機械は人工知能草創期は「これができたら知能と言える」とされていたらしいが、できてみると「人間のやり方と全然違う」ってなって知能とは見なされなくなるのと同じだなと思った。