人工知能に関する断創録

このブログでは人工知能のさまざまな分野について調査したことをまとめています(更新停止: 2019年12月31日)

サイボーグ技術が人類を変える

この番組では筋電義手、人工眼、パワードスーツ、人工内耳、脳神経インタフェースなどが紹介されていた。脳科学の進歩はものすごいな・・・

前にヒューマンインタフェースの授業で脳と接続して思っただけで動くインタフェースが最高だと話したら鼻で笑われたけど実現し始めてるんだ。Brain Machine Interfaceと呼ぶらしい。脳が出す神経信号をコンピュータで読み取って指示が出せる。思っただけで操作できるインタフェースが実現しつつあるようだ。

前に筋電義手を見せてもらったとき(2002/4/9)に筋電の個人差を吸収するために遺伝的アルゴリズムを使っていると聞いたけどあの研究も実用化してきているのかな。機械が人間に合わせるだけでなく、人間の脳が機械に適応していくというこの番組の説明も非常に興味深かった(私は前者に興味があるが・・・)。人類は新たな段階に進むのか。

世界中でサイボーグの開発が加速しているという。どんなことが出来るのか楽しみだという思いもあるが自分で使いたいとは思えなかった。なんともいえない不気味さがある。障害を持ったときは頼みの綱なのだろうけど・・・サイボーグ技術で身体機能を回復した患者が、この技術は素晴らしいと笑顔で言っていたのが印象に残っている。

私は突発性難聴(2003/1/16)で片耳が聞こえないので人工内耳に興味を持ったのだが、大変な手術と長い訓練が必要なようだ。補聴器なみに気軽に装着できるようになれば素晴らしいのだけれど。眼も弱くすぐ痛くなるので目をつぶってても直接画面が見える機械は少しほしい気がする。

生きているネズミの脳を操って思い通りに動かす実験は許せない。ネズミを操って軍事利用するなんて・・・ネズミの海馬を取り出してチップに落として記憶能力を増大するなんて実験もされているらしい。2050年、人間は「不死身」に=脳の中身をPC保存(2005/05/26)は本当に間近に実現してしまうのだろうか。

人間の脳をいじくって能力増大するサイボーグアプローチよりは、人間の脳はそのままで機械の能力を増大させていく人工知能アプローチの方がまともに思える。人間の脳をいじくるのは怖いしやばいような気がする・・・