プロセス・アイ

- 作者: 茂木健一郎
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2006/01
- メディア: 単行本
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茂木さんの書いたクオリアや意識に関する小説を読んだ。意識を生み出す新理論『プロセス・アイ』を軸にいろんな話題があって楽しめた。のだが金融工学とかチベット独立とかクローンとか宇宙旅行とか意識と何の関係があるのかよくわからない部分の描写が多すぎる気がした・・・その割りに『プロセス・アイ』に関する説明がほとんどない。
意識の謎を解明するためにドクター・カワバタが選んだ方法は!?っていうクライマックスの予想が自分と違っていたなぁ。本の裏表紙に『PROCESS A.I.』って書かれていたから人工知能と融合したサイボーグになり、人間を超越した状態で人間の意識を解明するのかと思った*1。本文によると『プロセス・アイ』のアイはI(私)とA.I.(人工知能)をかけているらしい。そのわりに人工知能はあんまり関係なかったような・・・
けちつけるわけじゃないけどp.90に人口知能って誤植があった。この間違いはけっこう見かけるなぁ。まあ今は集団的知能(Collective Intelligence)が流行っているからある意味では人口でもいいのかもしれないけど(笑)
*1:人工知能が人間の意識を解明するってパラドックスみたいで何か面白そう。