人工知能に関する断創録

このブログでは人工知能のさまざまな分野について調査したことをまとめています(更新停止: 2019年12月31日)

グイン・サーガ読了

豹頭の仮面―グイン・サーガ(1) (ハヤカワ文庫JA)

豹頭の仮面―グイン・サーガ(1) (ハヤカワ文庫JA)

見知らぬ明日―グイン・サーガ〈130〉 (ハヤカワ文庫JA)

見知らぬ明日―グイン・サーガ〈130〉 (ハヤカワ文庫JA)

去年の9月からグイン・サーガっていう小説を読んでたのだが、今日で正伝130巻、外伝21巻をすべて読破した。2日で1冊くらいのペースで読んでたことになるのかな?

興味を持ったきっかけは忘れてしまったけど、「個人が書いた中では世界最長の物語」とか何かで聞いて読み始めたような気がする。第1巻が1979年発行で第130巻が2009年なので30年も続いていたことになる。リアルタイムで読んでた人は現実で30年過ぎちゃってるんだなー。実時間で20年を越える伏線の張り方とかうわさに違わず尋常ではないすごい作品だった。

最初は描写が細かすぎてちょっとテンポが悪いなと思って読んでたけど、荒野編が終わって中原に入るあたり(6巻あたり)から展開がいきなり面白くなってのめり込んでしまった。ジャンルとしてはファンタジーなんだろうけど、あまりファンタジーっぽくない。ハリーポッターよりずっと大人向きな感じがする。使われている語彙や漢字がやたらめったら難しいってのもある。瞋恚とか瞋恚とか瞋恚とか。十数年ぶりにほこりまみれの漢字辞典をひいた(笑)登場人物ではフロリーがツボにはまった。大和撫子ってやつだねー。

作者の栗本薫さんが2009年に亡くなられたため未完になってしまい残念。ついこないだ出た最後の130巻がいつもの半分の薄さだったのも泣けるネ。本当にいいところで中途半端に終わってしまったので先が気になって仕方ない。栗本さんの他の作品も読んでみたくなった。

NHKがアニメ化しているらしいが、130巻分を放送するのは無謀だろう(笑)