Soar
コンピュータゲームはAIのキラーアプリ(2003/12/21)で
- J. Laird: Human-level AI's Killer Application: Interactive Computer Games
という人工知能とコンピュータゲームに関する論文を読んだ。そのLaird氏だがなんとSoarアーキテクチャ研究の第一人者でもあることがわかった。
Soarアーキテクチャは、人工知能の創設者の一人、故 Allen Newell 氏を中心に「一般知能に対するアーキテクチャ」として提案された。人工知能と認知科学を不可分のものとして扱い、学習機能を備えた汎用問題解決器とされている。
Soarを初めて知ったのは前に人工知能のサーベイをしていたとき。人工知能学会誌1994年7月号にSoarプロジェクトの特集が組まれている。そのときは、へぇという感じであまり興味がわかなかった。けど!一般知能に対するアーキテクチャ・・・何か知っておかないといけない気がする。
というわけで、Soarプロジェクト(リンク切れ)のWebサイトからThe Soar 8 Tutorialってのダウンロードして読んでみた。チュートリアルということでゲームを例にとって説明している。読みやすく面白い。
Soarの主な機構はプロダクションシステム(if-thenルール)のようだ。典型的な記号処理システムって感じがする。しかし、状態・行動を扱い、問題空間を探索するってところは強化学習によく似ている。Soar自体はかなり古いみたいだが、今読んでいるチュートリアルが2003年に書かれた(Laird氏が著者)ものだし、まだ研究が続いているようだ。