人工知能に関する断創録

このブログでは人工知能のさまざまな分野について調査したことをまとめています(更新停止: 2019年12月31日)

2013年のまとめ

2013年の目標(2013/1/1)の続き。2013年のまとめ。

(1) 音声認識と音声合成の深耕

近年、実用化されて話題になっている音声認識や音声合成の分野を調査した。最近だとDeep Learningを使った方法がホットみたいだけれど、ベースとなる隠れマルコフモデル(HMM)を用いた手法をメインに調査した。

MFCC(2012/2/25)、メルケプストラム(2013/1/19)、LPC・LSP(2013/2/16)といった音響特徴量からボコーダの原理(2013/3/9)を通して、HMM音声認識・HMM音声合成の基礎まで習得できた。また、Juliusによる連続音声認識(2013/7/6)やOpen JTalkによるHMM音声合成(2013/9/21)などフリーソフトを使った簡単な実験もした。

(2) L-systemの実装

単純な規則から途方もない複雑性を生み出す技術にとても興味がある。ライフゲーム(2013/1/5)と少し違うアプローチということで前から興味があったL-system(2013/11/25)に関する本や論文を読んでその詳細を理解した。NetLogoを使って実際に植物を描く実験(2013/11/26)もした。

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この目標とは直接関係ないけれどサンタフェ研究所が始めたComplexity Explorer(2013/10/21)を受講して複雑系の基礎を体系的に勉強した。ダグラス・ホフスタッター(2008/1/25)の弟子のメラニー・ミッチェル先生に教えてもらった。この講座では、複雑系の研究でよく使われているNetLogoというプログラミング言語を知れたのが大きな収穫だった。来年の1月からカオス理論と力学系に関する新しい講座が始まるので引き続き受講予定。

Introduction to Complexityの修了証をゲット。

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(3) Open Dynamics Engine

残念ながら未達。代わりにUnityという3Dゲームエンジンの勉強を始めた。もうゲーム製作に対する興味は失ってしまったのだけれど、物理シミュレーションに対する興味はまだ残っている。複雑系のいろんなモデリングをするために使いたいな。

(4) 大規模データ処理の勉強

Hadoopの入門書を買って読んだのだけれど未達。実際に分析したいビッグなデータがない上に実験に使う高性能マシンもないので興味を持続させるのが難しかった・・・来年以降、Deep Learningがらみで並列分散処理の勉強は再開するかもしれない。

(5) JavaScriptの習熟

去年のプロジェクトはほとんどHTML5、JavaScript、jQuery、PHPを使って書いていたので習熟できたと思う。JavaScriptやjQueryに関する本も何冊か買って読んだ。今後、Webベースのシステムを作るときに役立ちそうだけれど、もうあんまりないかも?Webアプリケーションがどういう原理で動いているか知れたのはよかった。

(6) その他

まじめな話ばかりだとつまらないので趣味の話でも。

今年は、Huluというビデオ配信のサイトに登録していろいろ見た。Huluは月額980円で映画・ドラマなど見放題なのだ。LOST、24、Walking Deadなどの海外ドラマにはまってしまった。英会話の勉強も兼ねて英語音声・日本語字幕で見ていたのでさまざまな日常会話表現も身に付いた。Damn it! Holy Shit! Son of a bitch! だめだこりゃ(笑)

PCゲームも大好きなのでSteamでいろいろ買っている。今年の一番は、Europe Universalis IVかな。1444年から1821年までの西洋史のシミュレーションゲーム。AIの出来がよく、すごいはまっている。スペイン・イギリス・フランス・オーストリア・ロシアのようなヨーロッパ列強だけでなく、オスマントルコ・インド・明・日本のようなアジアの国も選べる。史実に準じたイベントも頻繁に起きるため歴史好きは思わずニヤリとしてしまうこと間違いなし。SteamでもTwitterと同じsylvan5というユーザ名でやっているのでぜひフレンド登録してください!