セレンディピティ・マシン
- 作者: DAVID GREEN,羽山博
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2005/03/18
- メディア: 単行本
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って本を読んだ。情報科学の広大な範囲をやさしく解説しているのは好感が持てたのだが、ちょっと話題が広すぎて焦点が定まってない印象を受けた(まあこのブログもそうなんだけど笑)。
- Web
- オブジェクト指向
- 複雑系
- XML
- 並列コンピュータ
- グリッド
- データマイニング
- エージェント
- 人工生命
- ニューラルネット
- 遺伝的アルゴリズム、
- 群知能
- セマンティックWeb
- バイオインフォマティクス
一見全然関係ない分野なのだが、著者によると「セレンディピティ」で一本筋が通っているという。セレンディピティとは予期せぬ発見をもたらす幸運な偶然を表す言葉のようだ。
上の分野を見渡してみると、
- 膨大な情報
- Web、バイオインフォマティクス
- 複雑さ
- 複雑系、人工生命、群知能、ニューラルネット、遺伝的アルゴリズム
- 知識
- オブジェクト指向、XML、エージェント、セマンティックWeb
などで共通項が見えてくる。そして、それらに立ち向かう技術がデータマイニング、並列コンピュータ、グリッドだ。これらの技術を組み合わせるとセレンディピティを偶然ではなく必然的に生み出すことができる。そして、それを実現するコンピュータがセレンディピティマシンというわけだ。読んでる間は全然気づかなかったが・・・
いろいろと想像力を書き立てる本で楽しめた。今思うとこの本で取り上げられている分野とは何らかの形で接点があったなぁ。著者と興味の方向が似ているのかも。