人工知能に関する断創録

このブログでは人工知能のさまざまな分野について調査したことをまとめています(更新停止: 2019年12月31日)

可能な生命(life-as-it-could-be)

人工生命(Artificial Life: AL)の定義は創始者のC. Langton*1によると

人工生命とは、自然界の生物システムに特徴的であるような振舞いを示す人工システムに関する研究である。計算機やその他のメディアにおいて生命的な振舞いを合成・総合することを試みることによって、生物の分析・解析を専ら行っていた従来の典型的な生物学を補完する。人工生命は、「我々の知っている生命(life-as-we-know-it)」を「可能な生命(life-as-it-could-be)」という大きな絵の中に位置づけることによって理論生物学に貢献する。

となっている。生命をどう定義するかってのが大問題で、実際に「我々の知っている生命」を研究している生物学者の間においてさえも一致した見解が得られていないらしい(成長・生殖・遺伝ってのがよく言われているかな?だけど生命の定義(2002/03/08)にもまとめたように生命はさまざまな見方が可能なようだ)

そこで、Langtonは、地球上に生じた特別な例に限定せず、生命系の本質・論理形式を抽出しようと考えた。生命はソフトであってハードは関係ないと考えた。ハードがタンパク質で出来ていようがシリコンで出来ていようが生命の本質は変わらないってことを主張した。Langtonはコンピュータ上にも生命を作り出せると考えた。これらの地球上には(まだ)存在しないような生命形態を「可能な生命」と呼んでいる。

で何が言いたいかというと・・・疲れたので明日。

*1:C. G. Langton: Artificial Life, Artificial Life, pp.1-47, 1989