共時性と因果の混乱
意味のある偶然(2006/6/3)の続き。
意味のある偶然はしょっちゅう起こっており、さまざまな形で現れる。このような現象はよく知られており、精神分析の先駆者であるカール・ユングは「意味のある偶然」を共時性という言葉で表現した。アーサー・ケストラーは『偶然の本質』という著書の中で、超能力(ESP)が存在するかどうかというあらゆる問いに対して偶然がどういう混乱をもたらしているか示した。
セレンディピティマシン、p.26
相関関係があるからと言って因果関係があるとは限らない。相関関係から因果関係を導いてしまうのは統計の罠だって聞いたことあるな。本来パターンのない偶然に規則を見出してしまう(意味があると思ってしまう)のは人間の性か?逆に規則的なものに偶然を見出すってことは?
この規則と偶然の定義がまだあいまいだ。決定論的カオスは規則的だけどその振舞いは偶然に見える。擬似乱数もそう。まさか決定論的カオスの振舞いや擬似乱数列からもとの規則が見出せる人っていないよね・・・*1
人間が感じる規則的に見える見えないの尺度みたいなのがほしいな。共時性かな?統計的独立性かな?まぁ人によるから数式で表すのは難しいか。心理学方面で研究があるかも。あれそもそも決定論的カオスの出力ってランダムの性質満たしてるのか???要調査。
関連リンク
- シンクロニシティ(Wikipedia)
*1:大きな数の素因数分解が難しいのに似てるなー。一方向関数ってやつ。暗号に使われてるのかな。