人工知能に関する断創録

このブログでは人工知能のさまざまな分野について調査したことをまとめています(更新停止: 2019年12月31日)

情報処理学会全国大会

に行ってみた。情報処理学会は学部4年生のとき会員だったけどもう脱会してしまった(人工知能学会は今でも入っているけど)。非会員でも(学生なら)無料で入れるなんて太っ腹だ。論文がダウンロードできないのはけちくさいけど。

2つ聴いた。1つ目はATR 萩田さんの「ネットワークロボットの将来展望」って講演。ネットワークロボットと聞いて情報検索で使うスパイダーのことかなって思ってたんだけど違った。単にネットワークにつながっているロボットって意味だった。ネットワークにつなげるなんて当たり前じゃない?と思うけど当たり前じゃないらしい。総務省でもそれ専用の研究会が開かれているとのお話だった(ネットワーク・ロボット技術に関する調査研究会、これか?)。ロボットをネットワークにつなげると様々な応用ができて産業規模もぐーんと伸びるとのこと。

あと、パートナーロボットの種類として、ヒューマノイド、ペットロボットの中間として「ぬいぐるみ(人形)」をあげてたのが印象に残った。ペットロボットとどう違うのって質問があったけど、ぬいぐるみはペットロボットとはやっぱ違う(なんかふさふさってイメージが強い)。ぬいぐるみ(人形)にネットワークを取り入れ、知能化して何かに使おうって話してたかな。子供のころ誰もが親しんでいるため受け入れやすいとのこと。何に使うか(使いたいか)が問題だけど・・・例として健康管理、日記システム、ライフログを挙げていたかな。未来のぬいぐるみは中に無線LANが入っているのかも。

2つ目は強化学習セッション。全国大会初めて聴きに行ったんだけど思っていたよりずっと小規模だった。部屋15人くらいしか入れないじゃん。発表内容は動的環境への対応、状態空間の自律的分割、マルチエージェント強化学習あたりだった。全部アルゴリズムの改良に関する話。ほとんどの発表で Profit Sharingを使っていた。海外の論文ではマイナーな気がするけど、日本ではよく使われている。前にやったサーベイでも日本と海外の違いがもっともよく現れているとこだった。東工大の先生方が研究していて(宮崎さんの合理性定理とか)、不完全知覚にも強いからなどの理由がありそう。Q学習ばっか使ってたけど、Profit Sharingも今度プログラム書いて試してみたい。