無限に上昇するカノン(バッハ)
ゲーデル・エッシャー・バッハの序論を読む。バッハのフーガ、エッシャーの絵画、ゲーデルの定理をもとにこれらの背後にある「不思議の環」という概念を考えましょうという内容。
不思議の環とは、ある階層システムの段階を上へ(あるいは下へ)移動することによって、意外にも出発点に帰っている現象のこと。不思議の環には無限の概念が内在しており、環は無限の行程を有限の手段で表現する手法になっている。
まず、いきなりカノン、フーガ、リチェルカーレ、主題、声部、対位法・・・と意味のわからない音楽理論の用語が頻出するわけだが、下の解説動画を見たら何となくだけどわかった。カノンってのは要するに「カエルの合唱」とか「森のクマさん」なのね。フーガも似たようなものだけど重なり方にバラエティがあるようだ。リチェルカーレはフーガの昔の呼び方。
この章で解説されているバッハの「音楽の捧げもの」もCDを借りて聴いてみた。分析的な聴き方って素人にはできないな・・・

ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環 20周年記念版
- 作者: ダグラス・R.ホフスタッター,Douglas R. Hofstadter,野崎昭弘,柳瀬尚紀,はやしはじめ
- 出版社/メーカー: 白揚社
- 発売日: 2005/10
- メディア: 単行本
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- アーティスト: リヒター(カール),バッハ,ビュヒナー(オットー),グントナー(クルト),マイネッケ(ジークフリート),キスカルト(フリッツ),ニコレ(オーレル),ビルグラム(ヘトビヒ)
- 出版社/メーカー: ポリドール
- 発売日: 1996/08/01
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