養育本能を満たす人工知能
面白い記事があった。
要するに、われわれは世話をするのが大好きだということだ。『接続された心――インターネット時代のアイデンティティ』[邦訳早川書房刊]の著者で、デジタル時代に対する深い洞察で知られるシェリー・タークル氏は、ロボットと人間の関係を研究してきた。タークル氏は、一番人気のあるロボットは、意外にも、人間が世話をする必要があるロボットだということを発見した。こうしたロボットは、われわれの中にある養育本能を目覚めさせる。乳幼児や高齢者など弱くて傷つきやすい存在に対してわれわれが抱く気持ちと同じように、世話をしたいという衝動だ。
(中略)
日本の老人ホームでは入所者にアイボを貸し出しているが、その理由は、人は自分が必要とされていると感じることが好きだからだ――つまるところ、アイボが真に「役に立つ」のは、自分が必要とされている気分にしてくれるという一点に尽きる。
私もエンターテインメント、特にビデオゲームが人工知能の最先端技術を応用するいいプラットフォームだと考えているのですごく興味深い記事だった。
記事の中にお年寄りとロボットの関わりについて書かれた部分があるが、これについては面白い議論を聞いたことがある。将来的にはロボットの教育を引退したお年寄りに任せようというはなしだ。今度書こうと思う。赤字で書いたような人間の奥底にあるニーズを掘り出せると新しいビジネスチャンスに結び付けられそうな気がする。
ニンテンドッグス、犬がかわいいなぁ。買ってみようかな。くうがやきもちやきそうだけど。
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