人工知能に関する断創録

このブログでは人工知能のさまざまな分野について調査したことをまとめています(更新停止: 2019年12月31日)

ブレイスウェル・ロボット

人類の探査の手が恒星間宇宙まで伸びていくと、もはや有人探査は問題外であり、すべてロボットに任せる必要がある。地球からの遠隔操作はできないため、それらのロボットは人間に匹敵する知能を持っていなければならない。ブレイスウェル博士は1960年、このような認識のもとにある論文を発表した。

博士は、SETIの電波による異星人探し(SETI計画)は、不確定要因が多すぎるとしている。電波による交信は経済的だが、不確実さが大きい。たとえ、受信されても解読される保証が全くないし、返事を出せないこともありえる。しかし、ロボット探査なら、それらの不確実さを排除でき、そのロボット自身が異星文明との直接の接触点になると提言した。この提言は価値を認められ、このロボットは「ブレイスウェル・ロボット」と呼ばれた。

AI事典を読んでいたら、こんなような話が書いてあった。この前、人工知能学会誌を読んでいたら、「人工知能の真の活躍の舞台は宇宙にある」ということが書かれていた(どの巻かは調べ中)。地球には溢れるほどヒトがいるため、人工知能を応用してロボットを作っても地球では意味がない。これから宇宙探査が本格化して、遠くの探査をし始めると、"死なない"ロボットが重要になってくる。まだ、人工知能の実現さえ分からないけど、面白い話だと思う。