人工知能に関する断創録

このブログでは人工知能のさまざまな分野について調査したことをまとめています(更新停止: 2019年12月31日)

ゼウスの頭からアテナが十分に成長した姿で生まれたように

コンピュータには何ができないか―哲学的人工知能批判 の一節。

ファイゲンバウム、サイモン、ミンスキー、ワイゼンバウム、その他の人々によって今日定義されているかぎりでは、人工知能は完全な成人の知能を生み出す試みであるように見える。ちょうど、ゼウスの頭からアテナが十分に成長した姿で生まれたように。

ドレイファスはこう述べ、さらに、胎児の初期反射をプログラムし、コンピュータに学習させてみることは、文脈を理解するという問題の解決になるかもしれないと述べている。

胎児の発達に基づいて、知能を獲得するというアプローチは前に論文にもあったが、胎児がどのように発達するのかはまだ分かっていない。でも、もし知能を創ろうとしたら、最初から造りこむような方法は無理なような気がする。何とかして学習させ、適応させ知能を創発させるしかないんじゃないか。知識表現や学習のさせ方などまだまだ分からないことがあるみたいだけど、もし今のAIの延長上に知能を見出すならそういう方法が適当に思う。