人工知能に関する断創録

このブログでは人工知能のさまざまな分野について調査したことをまとめています(更新停止: 2019年12月31日)

2015年まとめ

2015年目標(2015/1/11)のつづき。今年ももう終わりということで目標に対する振り返り。今年は4つ目標を立てていた。

(1) Deep Learningの勉強

Deep Learningの勉強・研究は今年から本格的に始めた。主にDeep Learning Tutorialを読み、Theanoで実装しながら基本的なアルゴリズムを理解することに集中した。ロジスティック回帰、多層パーセプトロン、畳み込みニューラルネットワーク、自己符号化器、制約ボルツマンマシン、Deep Belief Networkあたりまで教科書に載っているような手法はだいたい理解できた。話題のTensorFlowは来年かな?

あとはこの二冊を熟読した。基礎は一通り抑えたのでこれで最新の論文も読めるようになるかな?

深層学習 (機械学習プロフェッショナルシリーズ)

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深層学習: Deep Learning

深層学習: Deep Learning

  • 作者: 麻生英樹,安田宗樹,前田新一,岡野原大輔,岡谷貴之,久保陽太郎,ボレガラダヌシカ,人工知能学会,神嶌敏弘
  • 出版社/メーカー: 近代科学社
  • 発売日: 2015/11/05
  • メディア: 単行本
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(2) Pythonによるモンテカルロ法入門

Pythonによるモンテカルロ法の実装はやらなかった。ただ、制約ボルツマンマシンの理解にMCMCが必要になりアルゴリズムは抑えたので△。

(3) pandasとscikit-learnの習得と活用

Pythonのデータ分析ライブラリpandasと機械学習ライブラリscikit-learnは使えるようになった。scikit-learnに関してはSciPy2015のチュートリアルを参考に4つ記事を書いた。

(4) 複雑系の勉強 ×

複雑系の勉強は残念ながらやらなかった。Deep Learningの方で手一杯だった。

(5) その他

統計的声質変換

Pythonで音声信号処理(2011/5/14)の応用の一環として統計的声質変換の実験をした。音声の扱い方がわかってきた。

ベイズ推定とグラフィカルモデル:コンピュータビジョン基礎

機械学習とコンピュータビジョンの勉強のためにC­omputer vision: models, learning and inferenceを読み始めた。テキストは無料で手に入る。あと玉木先生がYoutubeで講義を配信している。PRMLよりわかりやすい。これもまだ途中なので来年も続けたい。

Synapses, Neurons and Brains

人工知能学会誌の脳神経系シミュレーションの特集をよりよく理解するためCourseraで Synapses, Neurons and Brains という神経科学の講義を受講した。ニューロンの発火の仕組みから脳シミュレーションまで。Idan Segev教授の説明が非常に熱心だったのが印象に残った。でも試験はすごく細かくてものすごーくイライラした(笑)この講義内容に関してはTwitterでときおりつぶやいただけでブログには全くまとめていなかった。Twitterはあとから見直しにくいから少し問題だな。

読んだ or 読んでいる本

今年(じゃないのもあるけど)は人工知能に関する本が豊作だったのでいくつか読んだ。

人工知能は人間を超えるか (角川EPUB選書)

人工知能は人間を超えるか (角川EPUB選書)

AIの衝撃 人工知能は人類の敵か (講談社現代新書)

AIの衝撃 人工知能は人類の敵か (講談社現代新書)

人工知能 人類最悪にして最後の発明

人工知能 人類最悪にして最後の発明

AIは「心」を持てるのか 脳に近いアーキテクチャ

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The Quest for Artificial Intelligence

The Quest for Artificial Intelligence

フューチャー・オブ・マインド 心の未来を科学する

フューチャー・オブ・マインド 心の未来を科学する

〈わたし〉はどこにあるのか: ガザニガ脳科学講義

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意識をめぐる冒険

意識をめぐる冒険

今年はKindle Paperwhiteを買ったこともあって電子書籍を頻繁に買うようになったのが大きな変化かな。著作権が切れて大安売りしている吉川英治の歴史小説(三国志、新水滸伝、新平家物語、私本太平記、新書太閤記、宮本武蔵)に無茶苦茶はまっていた。

最後に

Fallout4最高!

Fallout4

Fallout4