Kerasのインストール
こういうインストール関係の記事はすぐ時代遅れになるので詳細は省くけど、現在の自分の環境など簡単にまとめておきたい。
- Ubuntu 16.04
- Python 3.5
- Anaconda 4.2.0
- TensorFlow 0.11
- Keras 1.1.0
1. Ubuntuの仮想マシンを作成
普段はWindowsマシンを使っているが、KerasはWindowsとの相性がとことん悪いなと感じる。
KerasのバックエンドとしてTheanoまたはTensorFlowが選べるのだが、TheanoをGPU有効でWindowsにインストール(2015/1/27)するのは意外に大変。入った!と思っても実行時に意味不明の長大なエラーが出たりする。TensorFlowはそもそもWindowsに対応していない・・・そんなわけでWindowsに入れるのはもはやあきらめて仮想マシンを導入した。
仮想マシンだとホストにGPUがあっても使えないのがちょっと問題。いずれAWSやさくらのGPUインスタンスも試してみたい。
ちなみにAtomやPyCharmなどのGUIエディタを使いたいがため、UbuntuはGUI込みでインストールした。3Dアクセラレータ有効にしてもちょっともっさりする。AtomのRemote-FTPを使った遠隔編集を最近知ったのだがとても便利。遠隔にあるファイルをローカルにあるみたいに編集できる。
2. Anaconda Python 3.5 versionをインストール
最近はPythonの公式からインストールすることはほとんどなくなった。NumPy, SciPy, matplotlib, scikit-learn, pandasなど全部入りのAnacondaが最強!名前からして強そうだもんね。あとPython3に移行した。
3. TensorFlowをインストール
KerasのデフォルトのバックエンドがTheanoからTensorFlowに切り替わったこともあり、最近ではTensorFlowを使うようにしている。Kerasの前にインストールしておかないとダメ。TensorFlowのインストールページでは、condaで仮想環境を作ろうとなっているが、環境の切り替えが面倒なのでデフォルト環境にそのままインストールしてしまった。
4. Kerasをインストール
Kerasはpipで入るのですごく簡単。バックエンドの切り替えは、~/.keras/keras.json
というファイルに書く。設定ファイルがjsonなのがナウいと思った。
{ "image_dim_ordering": "tf", "epsilon": 1e-07, "floatx": "float32", "backend": "tensorflow" }
デフォルトのbackend
はtensorflow
になっている。この設定にあるimage_dim_ordering
も実は要注意でth
かtf
かによって画像集合を表す4次元テンソルの順番が変わる。これを知らなくてはまったことがある。なぜここだけth
とかtf
とか略称なのだろう・・・という疑問はあるが、デフォルトの設定のままでよいと思う。