人工知能に関する断創録

このブログでは人工知能のさまざまな分野について調査したことをまとめています(更新停止: 2019年12月31日)

知識発達ロボティクス

FIT2005に行ってきた。「脳科学と情報科学はどう融合していくのか」というイベント企画を聴いていたのだけどとても興味深かった。やはり強化学習をやっていたので浅田さん(阪大)の「知識発達ロボティクスによる心と脳の理解に向けて」が一番面白かった。

従来のロボットの多くはいかにも知能がありそうに見えるが、その知能は設計者側に存在し、ロボットはそれをプログラムとして埋め込まれているだけだった*1。そんなわけで、設計者に依存せずにロボットが自ら知能を獲得するにはどうすればよいかというのが議題だった。

それには自律的発達機能が必要であり、そのためには、

  • 学習の基盤構造を決める
  • 環境を整える

の2つの要素が重要となるそうだ。たとえば、強化学習を基盤構造に定めたら、報酬系の設定が環境を整えることにあたる。この2つを定めたら後は発達させて自ら学習するのを待てばいい。報酬系の設定が重要だと話していたかな。確か*2

私も報酬系がヒントだと感じている。何かまた強化学習を調べたくなってきた。何かプロトタイプを作ってみたい。

関連リンク

*1:一部そうとは言い切れないようだ。ソニーのAIBOやQRIOは違うらしい。今度書こうと思うがQRIOのアーキテクチャは特に興味深い

*2:講演時間が少なくて、話すのが早かったのでメモ取りきれなかった・・・