プラトンのオブジェクト指向講座
プラトンの哲学の中にイデア論というのが出てくる。Wikipediaでイデアを調べてみると下のように説明されている。
イデアとは最高度に抽象的な完全不滅の真実の実在的存在であり、感覚的事物はその影であるとする。イデアが存在しているのがイデア界(本質界)で、その陰が投影されているのがわれわれ人間の住む現実界となる。
例えば、現実の世界に、円形をした物はたくさん存在するが、いずれも完全な円ではないし円そのものでもない。しかし、これらの円の背後には永遠不変で、完璧、かつ抽象的な円のひな型であるイデアがあるとする。
この考え方ってどっかで聞いたことある・・・そうだ!オブジェクト指向の考え方にそっくりなんだ。オブジェクト指向はクラスという雛形(設計図)があり、クラスを元にして実体を持つオブジェクト(インスタンス)がポコポコ作られるようなイメージである。
イデア ⇔ クラス
現実世界 ⇔ オブジェクト
の対比が見事に成り立っている。プラトンがオブジェクト指向を教えるとしたらイデア論を使って説明しただろうな。