考える脳 考えるコンピューター
考える脳 考えるコンピューター(2005/4/11)のつづき。上の本を一通り読み終わった。
個々のアイデアはどっかで聞いたことあるなというのが多かったが、それらを統合し記憶と予測で多くの知的な能力を説明しているのが面白い。たとえば想像力。
何かを想像するためには、予測を自身への入力にすればいい。実際に何かの行動をしなくても、予測の結果をつぎつぎとたどっていける。
p.217
こういう考えは初めてだったのでとても新鮮だ。もう少し技術的詳細がわかればよかったけど本という媒体で広く読んでもらうことを目的としているのでちょうどいいレベルかもしれない。ミンスキーさんの『心の社会』と同じく示唆に富み、想像力を刺激するような本だ。
ベンチャーで大もうけして「自分で」作った研究所で日夜研究が進められているようだ。はやく面白い成果が出てほしいところ。