人工知能に関する断創録

このブログでは人工知能のさまざまな分野について調査したことをまとめています(更新停止: 2019年12月31日)

2006-01-01から1年間の記事一覧

特化は昆虫レベル?

人間に必要な能力とは、おしめを取り替え、侵略を計画し、ブタを屠殺し、船を操り、建物を設計し、詩を書き、勘定を精算し、壁を作り、骨を接ぎ、死を慰み、命令を受け、命令を下し、協力し、一人で行動し、方程式を解き、新たな問題を分析し、馬糞を投げつ…

現代は、考える機械を誇りにし、考えようとする人間を疑う時代である。

現代は、考える機械を誇りにし、考えようとする人間を疑う時代である。H・マンフォード・ジョーンズ 人間は誤ることがあるから疑って当然ではないか?その誤りが創造につながるからいいんじゃない?機械は誤ることがないから創造性がないのかも。

機械的な自然

自然も機械も、人間の特有さとは対極にある。自然はおのずから作り上げられた機械であり、どんな自動機械よりも完全に自動化されている。 エリック・ホッファー 自然って機械の対極にあるような概念に感じるけど、自然の方が人間の造った機械よりずっと機械…

アプリケーションをアプレットに変換

本サイトのアプリケーションをアプレットに変換する方法です。アプレットはWebブラウザ上で実行することができます。ただし、アプレットでは使えない機能もあるので下の手法で全部のアプリケーションが変換できるとは限りません。 アプリケーションをアプレ…

Mindstormsと高等教育

今月号の人工知能学会誌の特集は「Mindstormsと高等教育」。Mindstormsを大学の講義で使おうという面白い試みが紹介されている。実は私は著者の宮崎さんのMindstormsで作った強化学習ロボットの論文を読んでからMindstormsほしくなったのだ。ちなみにMindsto…

明晰夢

犬も夢を見る(2006/8/27)のつづき。夢をどうして見るのかよくわからないが、自分の思考なのにコントロールできないってのはすごく不思議じゃないですか?何か第三者みたいな、映画を見るような感覚で夢を見ている・・・ところがどっこい自分でコントロール…

犬も夢を見る

うちの犬がうぉううぉうといつもと違う吠え方をしてたのでそっと見てみたら横になりながら脚をぴくぴくさせて吠えてた。眼がぐりぐり動いてたので夢を見て寝言を言ってたのかもしれない。寝ている間に眼がぐりぐり動く現象は急速眼球運動、REM(Rapid Eye Mo…

統計学入門

神の考えを理解する(2006/08/04)ために統計学(の基礎)を集中勉強。とりあえず下のテキストを使用してるのだけどわかりやすくていい。『はじめての統計学』は具体的な練習問題がうんざりするほどたくさんあって非常にいい。何かごりごりやってると身に付…

稲妻

リアルな稲妻です。マウスでクリックするとぴっしゃーんと落雷します。下に誰もいないのを確認してから撃ってください。サンダーと比べると雲泥の差がありますね(笑)稲妻は点滅するので何度も繰り返し注視しないでください。ポケモン事件を覚えてる方もい…

自己制御機構

目からウロコの心理学―「心のメカニズム」を解明する103の視点!作者: 齋藤勇出版社/メーカー: PHPエディターズグループ発売日: 2006/06メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見る心理学の新刊本です。最近流行ってるんです…

統計学を拓いた異才たち

統計学を拓いた異才たち―経験則から科学へ進展した一世紀作者: デイヴィッドサルツブルグ,David S. Salsburg,竹内惠行,熊谷悦生出版社/メーカー: 日本経済新聞社発売日: 2006/03/20メディア: 単行本購入: 28人 クリック: 366回この商品を含むブログ (92件) …

ニンテンドーDS

ニンテンドーDS Lite エナメルネイビー【メーカー生産終了】出版社/メーカー: 任天堂発売日: 2006/03/11メディア: Video Game クリック: 22回この商品を含むブログ (243件) を見るついにゲット。ネット販売されてたのを定価で買えた。ホワイトがほしかったけ…

ソロモンの指環

ソロモンの指環―動物行動学入門作者: コンラートローレンツ,Konrad Zacharias Lorenz,日高敏隆出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/06メディア: 単行本 クリック: 16回この商品を含むブログ (29件) を見る動物の心が生き生きと描かれている。私も犬飼って…

人工知能の第一人者 J・マッカーシー氏に聞く

人工知能の第一人者 J・マッカーシー氏に聞く AI研究、半世紀の歴史を振り返る Marvin Minskyと並ぶ人工知能の大御所John McCarthyの記事がCNETに掲載されていた。下の部分に一番興味持った。 記者:独創性というのは、単純にプログラムに何らかのランダム性…

無限の話

われわれの頭は有限だが、有限の状況でさえ、無限の可能性に取りまかれており、生命の目標は、この無限からできるだけ多くのものをつかむことだ。アルフレッド・ノース・ホワイトヘッド 無限の話、p.151 無限の話作者: ジョン・D.バロウ,John D. Barrow,松浦…

パターン識別 (5) 2次元ガウスデータでの決定領域

『パターン識別』のp.44の例1。2つのカテゴリの確率分布が正規分布であって共分散行列が任意の場合、決定面は2次超曲面になる。データが2次元の場合は曲線になる。上の赤い方の分布は共分散行列が(0.5 0 : 0 2)であるためx1方向に押しつぶされた形をしている…

パターン識別 (4) 正規密度に対する判別関数

今日は p.36。2つの正規分布から生成されたサンプルを分離するための決定境界を求めてみる。ケース1共分散行列 の場合。ただし、決定境界は手計算で と求めてしまった。白い点の集合と黒い点の集合が見事に分断されてる。ケース1の場合は直線で分離できるの…

パターン識別 (3) 中心極限定理

パターン識別(2006/6/9)を読む。p.78のコンピュータ演習5を解いてみる。いわゆる中心極限定理をシミュレーションしてみろって問題(定理の意味はキーワードリンク先参照)。Rの勉強もかねてプログラムを書いてみた。 central_limit_theorem <- function() …

パターン識別 (2) 線形代数

パターン識別(2006/6/9)の続き。2章のベイズ決定理論まで。何か数式がピンとこないと思ってたら原因がわかった。数式がベクトルと行列で書かれているからだ。というわけで線形代数の勉強をし直し・・・プログラミングのための線形代数作者: 平岡和幸,堀玄…

真の乱数

自然界で真の乱数を発生できる現象って何があるんだっけ。自然乱数発生器ってのがあるみたいだけどどうやってんだろう。神は沈黙せず(2006/6/17)にこの世界が神の量子コンピュータによるシミュレーションでないことを証明する云々って話があった。例えば、…

The Wisdom of Crowds

日本語で言うと集団の知恵。「みんなの意見」は案外正しい作者: ジェームズ・スロウィッキー,小高尚子出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/01/31メディア: 単行本購入: 13人 クリック: 216回この商品を含むブログ (264件) を見る何かハウツー本に見えるけ…

横にそろったブロックの消去

一列そろったらブロック消去する処理を実装します。これがないとテトリスにならないですね。tetris07.jarまず呼び出し側を見てみます。MainPanelのゲームループrun()です。 /** * ゲームループ */ public void run() { while (true) { // ブロックを下方向へ…

自己成就予言的中!

この前受けてきたソフ開(2006/4/16)合格しちゃってた。「合格」っていう響きかなり久しぶりだなー。とてもうれしい。さあ次の予言を実現化するとしようか。Java3Dを極める【携帯版】思考は現実化する作者: ナポレオン・ヒル,田中孝顕出版社/メーカー: きこ…

神は沈黙せず

SF

神は沈黙せず作者: 山本弘出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2003/11メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 69回この商品を含むブログ (117件) を見る前にアフターマン(2005/8/31)でku__ra__geさんに上のSFを教えてもらって読んでみたのだが実に面白かった…

共時性と因果の混乱

意味のある偶然(2006/6/3)の続き。 意味のある偶然はしょっちゅう起こっており、さまざまな形で現れる。このような現象はよく知られており、精神分析の先駆者であるカール・ユングは「意味のある偶然」を共時性という言葉で表現した。アーサー・ケストラー…

乱数と確率事象

意味のある偶然(2006/6/3)の続き。乱数と確率事象のサイトでサイコロ振りの同じような状況が検討されている。 しかしながら、どんな数の並びでもそれを「乱数」と呼べるわけではない。例えば、 a. 1111111111111111111111111111111111111111... b. 0123456…

手にとるように心理学がわかる本

手にとるように心理学がわかる本作者: 渋谷昌三,小野寺敦子出版社/メーカー: かんき出版発売日: 2006/05メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 19回この商品を含むブログ (18件) を見る新刊の心理学本。絵も可愛いし、説明もわかりやすい。身近な題材がいっぱ…

パターン識別 (1) 読破するぞ

パターン識別作者: リチャード・O.デューダ,ピーター・E.ハート,デイヴィット・G.ストーク,尾上守夫出版社/メーカー: アドコム・メディア発売日: 2001/07/03メディア: 大型本 クリック: 24回この商品を含むブログ (13件) を見る2章のベイズ決定理論が理解…

混沌

秩序が知性を魅了するように、混沌は想像力を魅了するポール・クローデル 自然は混沌を創造の源泉として利用するウォルター・フリーマン 言いえて妙なり。

意味のある偶然

エントロピー(2006/5/14)の続き。サイコロを振って 1 3 6 6 5 4 2 2 1 3 4 5 ・・・ 1 2 3 4 5 6 1 2 3 4 5 6 ・・・という2つの列が得られたときに上と下をエントロピーで区別できるのか疑問だった。両方とも各目の出る確率は1/6なのでエントロピーは1で…