人工知能に関する断創録

このブログでは人工知能のさまざまな分野について調査したことをまとめています(更新停止: 2019年12月31日)

2005-01-01から1年間の記事一覧

アフターマン

アフターマン 人類滅亡後の地球を支配する動物世界作者: ドゥーガル・ディクソン,今泉吉典出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2004/07/09メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 84回この商品を含むブログ (63件) を見る人類滅亡後の動物たちを想像して描…

デカルトの密室

デカルトの密室作者: 瀬名秀明出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/08/30メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (105件) を見る瀬名秀明さんの新作がついに出た。生物学がテーマの『パラサイトイブ』、脳がテーマの『ブレインヴァレー』と続…

創造の源泉

海馬―脳は疲れない (新潮文庫)作者: 池谷裕二,糸井重里出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/06メディア: 文庫購入: 36人 クリック: 434回この商品を含むブログ (329件) を見るという本を読んでいた。この本は脳の海馬(記憶を司る)を中心にして脳に関する…

電子図書館と司書機械

SF

パーソナルライブラリアン(2005/5/9)と関連。アラン・ケイ(2005/8/23)に読んでいた『アラン・ケイ』という本の浜野保樹さんの評伝に面白い記述があった。 あるとき、読書家のアラン少年は、あるSF小説に登場する機械に興味を持った。ロバート・ハインラ…

アラン・ケイ

アラン・ケイ (Ascii books)作者: アラン・C.ケイ,Alan Curtis Kay,鶴岡雄二出版社/メーカー: アスキー発売日: 1992/04メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 69回この商品を含むブログ (44件) を見るという本を読んでた。アラン・ケイの言葉は断片的に見聞き…

心理学

心理学 (New Liberal Arts Selection)作者: 無藤隆,遠藤由美,玉瀬耕治,森敏昭出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2004/03/01メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 66回この商品を含むブログ (21件) を見る心理学を体系的に理解したいと思って本を探してたのだけ…

セカンドルネッサンス

SF

アニマトリックス 特別版 [DVD]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2005/07/29メディア: DVDこの商品を含むブログ (5件) を見るAIルネッサンス(2005/8/6)で紹介してもらったアニマトリクスのセカンドルネッサンスというDVDを見てた。マトリ…

サーバー上のファイルにスコアを保存する

CGIへスコア情報を送信する(2005/8/7)の続きです。前回はCGIへスコアを送りましたが CGI側でそのスコアを保存していませんでした(ハイスコア出した人ごめんなさいってなってしまいます)。今回は、CGI側でスコアを保存する処理を追加します。CGIはサーバ…

ダートマス会議再び

面白い論文があったので紹介したい。M. Minsky, P. Singh and A. Sloman: The St. Thomas Common Sense Symposium Designing Architectures for Human-Level Intelligence (PDF), AI Magazine, 25(2), pp.113-124, 2004この論文では、人工知能の将来と今後の…

セレンディピティ・マシン

セレンディピティ・マシン 未知なる世界、発見への航海作者: DAVID GREEN,羽山博出版社/メーカー: インプレス発売日: 2005/03/18メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (11件) を見るって本を読んだ。情報科学の広大な範囲をやさしく解説して…

AIに関するいくつかの格言

『スピリチュアル・マシーン』に載っていたAI関連の格言をメモしておこう。 『人工低脳』(AS—Artificial Stupidity)とは、人間の思考という通常の連想されるたぐいの問題を引き起こすことができるコンピュータ・プログラムを創造しようという科学者の試み…

スピリチュアル・マシーン

自由意志のパラドックス(2005/8/8)で読んでた上の本を読み終わった。著者のカーツワイルさんの未来予測はかなり正確だそうだが、今回はちょっと信じられない。第III部に2009年と2019年と2029年と2099年の未来予測が書かれている。本当にこうなるのかな、こ…

経験の共有

X: 何かを勉強しているときはいい気分。でも知識を得るって本当に退屈なプロセスね。とくに徹夜で試験勉強したときなんて。それにどれだけ覚えているかも不確かだし。K: これも人間の知能の弱点だ。コンピュータなら簡単に、しかも敏速に知識を共有できる。…

自由意志のパラドックス

スピリチュアル・マシーン―コンピュータに魂が宿るとき作者: レイカーツワイル,Ray Kurzweil,田中三彦,田中茂彦出版社/メーカー: 翔泳社発売日: 2001/05メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 12回この商品を含むブログ (12件) を見るという本を読んでいたら…

CGIへスコア情報を送信する

(注)サーバは解約したのでスコア登録はできません。ご自身のサーバに置き換えてください。サーバ上にあるCGIに接続し、スコア情報を送信するサンプルプログラムを書いてみます。ここではCGIをPerlという言語で書いています。 ServletやJSPを使うことでJava…

AIルネッサンス

AI奇想曲―「知」の次世代アーキテクチャ (Books in form)作者: 竹内郁雄出版社/メーカー: NTT出版発売日: 1992/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 6回この商品を含むブログ (3件) を見る少し古い本だけど面白そうなので読んでみた。 本書はコンピュータ…

広大な情報の海へ

Spidering hacks―ウェブ情報ラクラク取得テクニック101選作者: Kevin Hemenway,Tara Calishain,村上雅章出版社/メーカー: オライリー・ジャパン発売日: 2004/05メディア: 単行本購入: 52人 クリック: 904回この商品を含むブログ (103件) を見るスパイダー(…

無意識下の能力の涵養

「知」のソフトウェア (講談社現代新書 (722))作者: 立花隆出版社/メーカー: 講談社発売日: 1984/03/19メディア: 新書購入: 12人 クリック: 125回この商品を含むブログ (87件) を見る 私がこれまでたびたび、本を読むときノートなどとらずにどんどん読みすす…

炎は存在するか?

人工知能からどんどん離れてしつこくなってきたけどエリザベトのつっこみ(2005/7/24)の続き。非物質的なものに物質を動かしたり動かされたりする能力を認めることはそんなに難しいことなのだろうか?たとえば、炎は存在するのだろうか?私は小学生のころ炎…

エリザベトのつっこみ

コンピュータウィルスはパソコンを破壊できるか?(2005/7/22)の続き。デカルトは二元論者で精神と身体は独立したものだとした。ここに突っ込みを入れたのがエリザベト王女だ。 (思惟実体にほかならない)人間の精神は、いかにして身体の精気が意志的な運…

コンピュータウイルスはパソコンを破壊できるか?

破壊?できるに決まってるジャン。フリーズさせたり、ハードディスクの内容消したり、システム起動できないようにしたり・・・・・・ここでいう破壊はそういう意味じゃない。パソコンを物理的に破壊できるか?という意味*1。物理的に破壊とは、たとえば、基…

不気味の谷のアクトロイド

岩波講座 ロボット学〈1〉ロボット学創成作者: 安西祐一郎,瀬名秀明,井上博允,金出武雄出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2004/09/18メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (8件) を見るという本を読んでたら、不気味の谷という面白い言葉が出…

未来を予測する最善の方法

未来を予測する最善の方法は自らそれを創り出すことである アラン・ケイ 未来は予測するものじゃなくて創るものってことかな。アラン・ケイさんは技術の種まき(2005/5/25)でも紹介したけどいいこと言うな〜。技術者・研究者の鑑だ。私も、「未来には〜とな…

強化学習の出番だ

うちの犬がすんごく暑そうにしているのでひやひやマットを買ってきてあげた。アルミの板で上に乗ってるとひんやりして涼しい犬用のマット。なのに怖がって上に乗ろうとしない・・・ジャーキーをマットの上に置くとマットに乗らないようによけて食べようとす…

合理主義と経験主義の統合者 カント

合理主義 VS 経験主義(2005/7/12)の続き。17〜18世紀のヨーロッパの哲学は、大陸合理主義とイギリス経験主義が対立していた。この対立を解消し、統合したのがカントという哲学者。名前「だけ」は聞いたことあったなぁ。 カントは、ぼくたちが世界を経験す…

Javaでつくる人工無脳

恋するプログラム(2005/5/7)書いた『恋するプログラム―Rubyでつくる人工無脳』を参考にJavaで実装しなおしてみた。この本の5章あたりまでを作った。今のところすごく単純な反応しかできない。そのうちもっと高度な技術を入れていきたい。人工無脳っていろ…

世界は神のうちにある

今日も『ソフィーの世界』の続きを読む。バークリのところ。いろいろ考えさせられたり、連想が広がったりする話題が多くて興味が尽きない。バークリはものの存在を疑った。 ぼくたちが見たり感じたりするものはすべて、バークリによれば、神の力の結果なんだ…

第二性質とクオリア

昨日の続き。今日は経験主義者ロックのところを読む。ロックは、私たちが持っている観念(=概念?)は、私たちがかつて感覚したことのあるものの反映にすぎないと考えたそうだ。たとえば、私たちがリンゴを思い浮かべると、赤い、丸い、小さい、甘酸っぱい…

合理主義 VS 経験主義

昨日に続いて『ソフィーの世界』を読む。なんかはまってきたぞ。今日は、経験主義という考え方を知った。まずは、合理主義と経験主義の意味から。 合理主義(理性論) 真の認識は経験に基づかないア-プリオリ(生得的)な理性的認識であるとする考え。これに…

ソフィーの世界

ソフィーの世界―哲学者からの不思議な手紙作者: ヨースタインゴルデル,Jostein Gaarder,池田香代子出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 1995/06メディア: 単行本購入: 33人 クリック: 506回この商品を含むブログ (170件) を見る素晴らしい本を見つけた…