2002-06-01から1ヶ月間の記事一覧
それまで出会ったことのない刺激が提示されると、生体はそれに対して注目し、新しい状況に対処できるように、心拍の減少、汗腺の反応、四肢の血管の収縮などを含む一連の生理的変化を伴った全体的反応を示す。これは定位反応と呼ばれる。一方、同じ刺激が繰…
おそれるのは優れた知能を持つコンピュータの出現ではなく、劣った知能を持つ人間の出現なのである。コンピュータには何ができないか(p.596)
記憶について調べているけど、実装としては、ニューラルネット的な方法が多い。そこで、ニューラルネットについての本をいくつか借りた。ニューラルネットワークアーキテクチャ入門作者: J.デイホフ,Judith E. Dayhoff,桂井浩出版社/メーカー: 森北出版発売…
3層パーセプトロン(2002/6/24)の続き。パーセプトロンに関しては、何冊か調べてみて、ようやく(自分としては)整理できた。 単純3層パーセプトロン Rosenblattが提案した最初のモデルで、感覚層(S層)、連合層(A層)、反応層(R層)の3層。S層とA層の間…
連想の情報処理モデルは海外と日本で同時期に出された(Nakano, Kohonen, Andersonなど)。その中で、日本の中野馨さんが提案したものはアソシアトロンと呼ばれる。ヒトの連想機能はまだよくわかっていないが、中野さんは連想を次のように定義した。 計算機…
2層を3層に拡張してANDを学習させてみたのだけど、全然収束しなかった。どこかにミスがあるはずだが、今のところわからない。それよりも、「パーセプトロン」の意味が本によって違うように感じる。入力層、出力層の間に隠れ層が入ったものは、3層パーセプト…
昨日のパーセプトロンを拡張して、入力層8ユニット、出力層5ユニット、 入力 出力 11000000 10000 00111000 01000 00001111 00100 10101010 00010 11001100 00001 を学習する2層パーセプトロンを作って実験した。収束したのでうまくいったと思ったけど学習し…
は非常に似ているような気がする。どちらも最適化技法だし、ニューラルネットの重み付けと選択・交叉・突然変異の過程は対応づけられそうだし、教師信号による重み変えは適応淘汰に対応していそう。また、局所最適解に陥ってしまうところも似ている。数学的…
ニューラルネットは、従来の人工知能が不得意としている分野、すなわちパターン理解、音声認識、類推、連想などを得意としているが、人工知能が得意としている記号処理は不得意と言われる。よって、従来の記号処理中心の人工知能とニューラルネットは相補的…
のプログラムを書いた。最も単純化をしたもの。データ構造をどういうふうに書くかなどよく理解できた。あとは、他のニューラルネットも同じような形で書くことができるし、実験もできると思う。GUIを使ったパターン認識も少し拡張するだけでできる(かもしれ…
『記憶と学習』を一通り読み終わった。岩波講座 認知科学〈5〉記憶と学習作者: 市川伸一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1994/04メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る記憶に関する研究は、 認知科学 脳科学 神経科学 情報科学(人工知能とコ…
「記憶」について調べるため、『認知科学5 記憶と学習』という本を読んだ。岩波講座 認知科学〈5〉記憶と学習作者: 市川伸一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1994/04メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見るこの本は、認知科学、神経科学、脳科…
人工知能における「読んでおくべき本」(PDF)という松原仁さんの記事を見つけた。上の『マインズ・アイ』も紹介されていた。あと、教科書として読んでいる『エージェントアプローチ人工知能』『AI事典』なんかも紹介されていた。
チューリングテストについて考えたこと(2002/6/10)で他人が知能を持っているかどうかは、見かけからしか判断できない。機械もまた同様ということを書いたが、『マインズ・アイ』という本にも同じことが書いてあった。この問題は「他者の心の問題(他我問題…
人類の探査の手が恒星間宇宙まで伸びていくと、もはや有人探査は問題外であり、すべてロボットに任せる必要がある。地球からの遠隔操作はできないため、それらのロボットは人間に匹敵する知能を持っていなければならない。ブレイスウェル博士は1960年、この…
考えるとは計算することである、と私は解する。計算するとは、加算された合計を集めたり、あるものかが他から減算されたとき何が残っているかを知ることである。つまり、考えることは足し算や引き算と同じなのである。…したがって、すべての思考はこれら二つ…
ドレイファスのAI批判のまとめは、この本の訳者がうまく表している。 離散的ビットを用いて明示的に書かれた規則(プログラム)というデジタル・コンピュータの原理に基づく人間知能の理解は、伝統的世界観、つまりは要素主義プラス計算主義の上でのみ成り立…
コンピュータには何ができないか―哲学的人工知能批判 を読み終わった。少し難しいがなかなか面白かった。著者のドレイファスは「人工知能は錬金術に似ている」という発言をしたが、それについて面白い文章が載っていた。まずは、人工知能研究者のファイゲン…
チューリングテストととは、「機械は考えることができるか」という問いに対するテスト法として、1950年アラン・チューリングが提案した。隔離された二つの部屋の一方に端末と質問者、もう一方に機械または人間を置き、端末を通じた対話によって質問者は相手…
コンピュータには何ができないか―哲学的人工知能批判 の一節。 ファイゲンバウム、サイモン、ミンスキー、ワイゼンバウム、その他の人々によって今日定義されているかぎりでは、人工知能は完全な成人の知能を生み出す試みであるように見える。ちょうど、ゼウ…
理研の「脳を創る」という研究はAIとは少し違うみたい?ニューラルネットに近いのだろうか?でも研究者の方は人工知能学会にもよく論文を提出しているが。ちょっと見たところでは、ハードウェアに近いような気がする。学習と記憶などを対象としているみたい…
第五世代コンピュータ計画というのが、日本の国家プロジェクトとしてあったらしい。アメリカなども日本に追い越されないように、新しいプロジェクトを起こすほどだったそうだ。当時の高校の英語の教科書にも載っていたが「考えるコンピュータ(thinking mach…
コンピュータには何ができないか―哲学的人工知能批判作者: ヒューバート・L.ドレイファス,Hubert L. Dreyfus,黒崎政男,村若修出版社/メーカー: 産業図書発売日: 1992/04メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 36回この商品を含むブログ (14件) を見るドレイフ…