脳とクオリア
- 作者: 茂木健一郎
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 1997/04/24
- メディア: 単行本
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読んだと思ってたけど読んでなかった。1997年なので茂木さんの初著書かな?かなり濃くてエキサイティングな本だった。
- 認識におけるマッハの原理
- 認識において、ニューロンの発火が果たす役割は、そのニューロンと同じ瞬間に発火している他のすべてのニューロンとの関係によって、またそれによってのみ決定される。
p.77
これがこの本で一番面白いと思った原理。グラフ理論の言葉で言うと「ノードの属性をそのノードとつながっている別のノードとの関係性だけでコード化できるか」ということだと解釈した。その一方で、ノード自体に属性を持たすアプローチが反応選択性に当たるのかなと思って読んでいた。
一回読んだだけではわからない。他の本を読んでからまた再挑戦しよう。次は、この本でも取り上げられている『皇帝の新しい心』を読んでみよう。茂木さんにはもっとこういう本を書いてほしいな。売れないだろうけど(笑)内容は正しいのか間違っているのかはわからないが思考の幅を広げて考えさせるような(ミンスキーさんの『心の社会』みたいな)感じ。クオリアの問題がどう難しくて本質的な問題なのか少し理解が進んだ。