世界は神のうちにある
今日も『ソフィーの世界』の続きを読む。バークリのところ。いろいろ考えさせられたり、連想が広がったりする話題が多くて興味が尽きない。
バークリはものの存在を疑った。
ぼくたちが見たり感じたりするものはすべて、バークリによれば、神の力の結果なんだ。なぜなら神は『わたしたちの意識に親しく存在し、わたしたちがつねに周りから受けいれているさまざまな観念や知覚を、わたしたちの意識へ呼びこんでいる』からだ。ぼくたちをとりまくすべての自然とぼくたちの全存在は、だから神の心のうちにある。神は存在するすべてのもののたった一つの原因なんだよ。
(中略)
『存在するかしないか』は、だから問題のすべてではない。ぼくたちは何なのか、ということも問題なのだ。ぼくたちは本当に、肉と血からなる人間なんだろうか?ぼくたちの世界は現実だろうか、それともぼくたちは神の意識に取りこまれているだけなんだろうか?
ソフィーの世界、pp.359-360
深遠な疑問だ。私のいるこの世界は、一つ上のメタ世界の誰かが考えている物語の一部なのかも。もしくはメタ世界の誰かのパソコン上で動いている巨大なコンピュータシミュレーションなのかも。その誰かが神だ!
と驚きながらもこの考えは自分の中では既出だな。フェッセンデンの宇宙(2002/3/16)やマトリックス(2005/4/2)で出てきた。バークリのこの考えが元ネタなのかな?