人工知能に関する断創録

このブログでは人工知能のさまざまな分野について調査したことをまとめています(更新停止: 2019年12月31日)

サルとシェイクスピア

復活の呪文(2005/4/6)の続き。

ドラクエの復活の呪文のパターンは10の36乗と気の遠くなるほど多い。だが、そのうち正しい(ゲームを再現できる)呪文はほんの一部だ。もし呪文を間違えたときはおなじみのあのフレーズが出てくる。

じゅもんがちがいます

こうしてノートと画面を見比べて間違いがあることを祈ることになる(笑)

呪文の全パターンと正しい呪文の関係を図で表すと下のようになるだろう。

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呪文の全集合(10の36乗こ)のうち正しい呪文はほんのわずかだ。だから、でたらめに呪文を入力してもまずゲームははじまらない。

じゅもんがちがいます

となるのがおち。

これと似たようなはなしを以前聞いたことがある。それが題名の「サルとシェイクスピア」のはなし。あるサルがタイプライタ(ワープロのことね)をでたらめに叩いている。このときサルがシェイクスピアの作品を偶然完成させるのにどれくらい時間かかるか?ってはなし。

ふつうに考えればそんなことは絶対におきないと思うけど理論的には確率は0じゃない*1。偶然、『ハムレット』を打ち込んでしまうこともありえるのだ。いちいち計算するのは大変なので省略するが、計算してみると宇宙の年齢よりはるかに長い時間がかかるらしい。

・・・・・・小学生の私はサルでしたorz(続く)

*1:ハムレットの文字数をm、使えるアルファベット数をnとするとnのm乗パターンの文字列の羅列が作れる。このうちたった1つのパターンが『ハムレット』だ。つまり、偶然『ハムレット』になる確率は1/(n^m)となる。