適応インタフェース 機械学習とヒューマンインタフェースの接点
ヒューマンインタフェース(Human Interface : HI)関係のレポート書くので題材探してた。最近のHI研究は、ポストGUIとして、拡張現実、ユビキタス、ウェアラブルみたいな実世界指向が流行ってることがつかめた。つまり、画面の中の情報世界から実世界を対象にした研究に移っているようだ。ここら辺は人工知能が実世界を対象にしたロボットに移っている動向と似ている。
しかし、そういうの以上に興味深かったのが適応インタフェース、適応的インタラクション、ユーザモデリング、パーソナライゼーションとかいう分野。機械学習の応用分野みたいで興味持った。
学習・適応機能を持ったインタフェース(というかソフトウェア)をちょっと探してみても結構あるのに気づく。
- 仮名漢字変換は最近変換した漢字が上にくる
- スタートメニューはよく使われるアプリケーションがポップアップする(Windows)
- 頻繁に使われるアプリケーションがスタートメニューに登録される(Windows)
- Windows Media Player 9は聴く曲に応じてお気に入り(夜に聴くとか週末に聴くとか)が自動分類される
- Amazon.comは、ユーザの購入(検索)履歴に応じて本を紹介する
- ある種のスパム対策ソフトは、ユーザの教示によってスパムかどうかを自動判定する
他にありそうだけど意識してないとなかなか気づけない。こういう使い続けていくうちに「個性」が現れるソフトってのは愛着がわくし、使いやすいものだと思う。上のような機能がわずらわしいって思う人はあまりいないんじゃないか。使いやすいヒューマンインタフェースは学習・適応機能が必要、そう思った。
GA使った筋電義手(2002/4/9)の「人が機械に合わせるんじゃなくて、機械が人に合わせる」っていう格言、あれが深く心に残ってる。まさに適応インタフェースの本質。