人工知能に関する断創録

このブログでは人工知能のさまざまな分野について調査したことをまとめています(更新停止: 2019年12月31日)

複雑系

入院中にあまりにも暇なので、

複雑系―科学革命の震源地・サンタフェ研究所の天才たち (新潮文庫)

複雑系―科学革命の震源地・サンタフェ研究所の天才たち (新潮文庫)

  • 作者: M.ミッチェルワールドロップ,Mitchell M. Waldrop,田中三彦,遠山峻征
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2000/05
  • メディア: 文庫
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を読んだ(卒論はどうなってんだ・・・)。内容はかなり面白い。複雑系はいろいろあって経済学、生物学、物理学、化学、コンピュータ科学、脳科学とかなりいろいろな方面から研究されている。内容は今度書こうと思うけど、一番面白かったのはホランドさんについて書かれているところ。ホランドさんは遺伝的アルゴリズムを考えた人。彼はサンタフェ研究所っていう複雑系を扱ったところの研究員だったらしい。この本には彼がどういう経緯をたどって遺伝的アルゴリズムを考え付いたかが書かれていた。また、この本読んで知ったのだけど、クラシファイアシステムっていうのもホランドさんが考えたものらしい(GA調べてたとき名前出てきたのは覚えている。強化学習のProfit Sharingとすごく関係あり)。今度ちゃんと調べておきたい。

この本読むと世界にはとんでもない人がたくさんいることがよくわかる。あと研究費をどう取るか(複雑系って人工知能にも重要だと思うけど、実用化はかなり先だから投資する人を探すの難しいみたい)というかなり切実で現実的な問題も詳しく書かれている。「研究者って大変なんだな」と思った。