人工知能に関する断創録

人工知能、認知科学、心理学、ロボティクス、生物学などに興味を持っています。このブログでは人工知能のさまざまな分野について調査したことをまとめています。最近は、機械学習、Deep Learning、Kerasに関する記事が多いです。



サルも笑う

読売新聞2003年1月6日号に面白い記事が載っていた。どうやらサルも笑うらしい。

「動物の中で笑うのはヒトだけである」と言ったのは、万物の祖・アリストテレス。だが、これは間違い。野生チンパンジー研究で有名な西田利貞・京大教授によるとチンパンジーも笑う。

このコラムの内容を要約すると、チンパンジーも人間の子供と同じように遊びながら笑うそうだ。チンパンジーの笑いは、laughのみで人間のように微笑、冷笑、苦笑、哄笑のようなバラエティーはないらしい。

また、人間はなぜ笑うのか?哲学者のベルグソン(1900)やフロイト(1905)が「笑い」の研究をしたと書いてあった。あと笑うと免疫力が高まるという不思議な結果がある。そういえば、がん患者を笑わせると直るってのは聞いたことがある。さらに「笑いの遺伝子」ってのを研究しているヒトがいるらしい。笑い、喜び、感激などの明るい感情は体によい遺伝子を活性化すると考えているらしい(筑波大・村上和雄さん)。

前に新聞かなんかで読んだけど、Ambrose Bierce は悪魔の辞典で笑いを次のように定義した。かなり面白い。

LAUGHTER [笑い]

n. 内からわきあがる発作のことで、顔立ちがゆがめられるのにともない、意味をなさない騒音がとどろく。伝染性を持ち、思い出したようにぶりかえす、不治の病である。笑いの発作の起こしやすさは、人間と動物を区別する特徴のひとつ――動物は、サンプルの煽動から無縁であるばかりでなく、この病の伝染においてそもそもの決定権をもつあの細菌に対して動じることもない。では笑いを、人間の患者から注射によって動物にうつすことはできるのであろうか。この問題はいまだ解決されていない。メイヤー・ウィッチェル博士は笑いの伝染性を、飛散したつば(sputa)の瞬間的な醗酵のためとしている。この特徴から、博士はこの病気を Convulsio spargens と名づけた。