人工知能に関する断創録

人工知能、認知科学、心理学、ロボティクス、生物学、ゲームAIなどに興味を持っています。このブログでは人工知能のさまざまな分野について調査したことをまとめています。最近は、音声認識・音声合成、複雑系(カオス、力学系)、Deep Learning、Unityなど。



ロボット、サイボーグ、ヒューマノイド、アンドロイド

は一体何なのか。全部聞いたことはあるが、違いがよく分からなかったので調べてみた。ロボットとサイボーグはきちんと定義された科学用語。一方、ヒューマノイドとアンドロイドはSF用語である。

ロボットという言葉は、カレル・チャペック(1890-1938)の造った言葉で、戯曲「ロッサムズ・ユニバーサル・ロボット(R・U・R)」で初めて使われた。チェコ語で奴隷を意味する言葉が語源。ロボットの定義はさまざまあるみたいだが、イミダスによると、

感覚や知能を用いて作業ができ、人間や動物に似た外見や機能を持つ機械である。
imidas '01(p.1022)

という定義であった。完全に人型でなくても、産業ロボットやロボットアームみたいなのも入る。サイボーグとは、cybernetics organismの略称。サイバネティクスは、N.ウィナーが提唱した概念。人工知能の前身であった。イミダスによると、

通信と制御と統計力学の問題を、機械も生物も含め一括して研究する学問。
imidas '01(p.894)

と定義されている。確か、ウィナーの著書で『人間機械論』っていうサイバネティクスの本を前に読んだ気がする。サイバネティクスの重要な概念にフィードバック制御理論というのがあって、これはニューラルネット、強化学習にも影響を与えている。で、肝心のサイボーグというのは、広辞苑によると、

異常な環境への順応などのため、動物、特に人間の生体機能の重要な部分を電子機器などに代行させたもの。
広辞苑 第3版

と定義されている。Webサイトでいくつか調べてみると、別に電子機器だけじゃなくて、人工臓器、義手、義眼なんかに置き換えている人はみなサイボーグに入るとあった。しかも、コンタクトなんかもそうって書いてあるから驚いた。本当か?

ヒューマノイドとアンドロイドはSF用語であり、きちんと定義されていないらしい。どちらも人間の形をしたロボットという意味。androもhumanも人間の意味。アンドロイドは、人が造ったロボットで、人間と見分けがつかないというニュアンスが強いらしい。一方、ヒューマノイドは、宇宙から来た人間型ロボットというニュアンスがあるらしい。早稲田大学はヒューマノイド研究で有名だが、どうしてヒューマノイドという言葉を使ったんだろう?それに研究をしているなら、きちんと科学用語として定義しているのだろうか?