人工知能に関する断創録

このブログでは人工知能のさまざまな分野について調査したことをまとめています(更新停止: 2019年12月31日)

卒業論文中間発表

だった。機械学習に関しての調査を続行することになった。機械学習というと、産総研にGAの見学に行った(2002/4/9)ときの筋電義手を思い出す。あれは、従来の「人間が機械に合わせていた」義手を「機械が人間に合わせる」ことを目標としたものだった。身近に義手を使う人もいないし、使っているところも見たことがないので、自分にとっては研究のモチベーションが薄いと思っていたが、その発想は大事だと思う。「進化するハードウェア」って分野らしい。今までの経緯からハードウェアよりはソフトウェアに興味がある。ソフトウェアの進化というとまずは機械学習だろう。

東大の開研に見学に行ったとき、そこの院生の人が「前まで機械学習の研究をやっていたけど、人間の学習とどうも違う。だからもっと人間の学習に近いことをやりたい」という話をしてくれた。そのとき、機械学習ってそんなに人間のとは関係ないものなのかという印象を持った。今回調査をしているうちに、本当に何か違和感を持った。決定木の学習?概念学習?分類学習?人間はそれらの能力を持っているが、やってる方法は全く違うと思った。人工知能は人間の方法にこだわっていないからあれでいいのだろうが。それより、それは何に使えるか問題だ。今のところよく分からないのは概念学習と分類学習!一体何に応用できるんだ(知的エージェントやロボットにとって)?そこら辺を注意しておく。あの時、自分も機械学習に興味があったので、どうしようか迷ったものだが、たとえ同じ考えにいたってもそれはそれで仕方がない。でも、その前に人工知能の手法としての機械学習がどんなものか把握しておくことは重要だ。