人工知能に関する断創録

人工知能、認知科学、心理学、ロボティクス、生物学などに興味を持っています。このブログでは人工知能のさまざまな分野について調査したことをまとめています。最近は、機械学習、Deep Learning、Kerasに関する記事が多いです。



第X世代コンピュータ

人工知能学会誌に面白い話が載っていた。第五世代コンピュータは第五世代コンピュータプロジェクトアーカイブスによると、知識情報処理と大規模並列処理を中心としたコンピュータと位置付けられている。

記事を読むと現在は第六世代コンピュータに入っていると言う。そして、第九世代まで予測している。面白かったので引用。

第六世代コンピュータ
コネクショニズムに基づく各種ニューラルコンピュータ。
第七世代コンピュータ
シンボリズムに基づく第五世代コンピュータとコネクショニズムに基づく第六世代コンピュータの最適機能分散システム。
第八代コンピュータ
チップの進化が続き、バイオチップ、分子チップをベースにきわめて大容量の知識が気楽にアクセスできるようになる。これらの知識をもとに、各種推論エンジンを自己組織化できるリフレクティブアーキテクチャシステム。
第九世代コンピュータ
おそらく脳科学、遺伝子科学の進展につれ、チップ化した第八世代コンピュータが生体そのものに埋め込まれた姿が第九世代コンピュータで、有限の資源、有限のエネルギー、有限の食料の問題に遭遇する21世紀宇宙船「地球」号にも適応できる新たなタイプの人類が生まれるのではないだろうか。

人工知能学会誌、Vol.13、No.3、p.504

この著者(國藤進さん)によると、一つの世代の研究開発が10年かかり、今(1998年)第六世代の終わりなので、第九世代コンピュータの時代は2020年代としている。最後に著者はこうまとめている。

人工知能学会の編集委員としては、いたずらにブームの栄枯盛衰を嘆くのではなく、自らブームを創造し、その栄枯盛衰を楽しむ気概が必要である。なぜなら、未来は我々自身が垣間見る夢を現実化する永続的プロセスであり、我々自身のために我々自身によって創造されるものだからである。
人工知能学会誌、Vol.13、No.3、p.504