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人工知能に関する断創録

人工知能、認知科学、心理学、ロボティクス、生物学などに興味を持っています。このブログでは人工知能のさまざまな分野について調査したことをまとめています。最近は、機械学習、Deep Learning、Kerasに関する記事が多いです。



忘却

われわれはしばしば、何かを忘れてしまった、想起できないという経験をするが、忘却は長期記憶貯蔵から情報が消失してしまったために生じるのであろうか。あるいは、情報は存在するが検索することができなくなってしまったのだろうか。

これに関しては面白い実験が紹介されている。まず、何かを被験者に記憶させる。その後、一方の被験者はそのまま普通に生活させ、他方には睡眠をとらせる。数時間後、どちらの被験者がより記憶をとどめているか?というもの。

結果は、「睡眠をとった方が記憶をより留めている」となった。これは、起きている被験者は精神活動をしてしまい、新たに得られた情報によって古い情報の検索が困難になっているためと説明されている。寝ていれば、精神活動が抑えられ、記憶が上書きされないということらしい(テスト前日には必須だ)。つまり、検索失敗説が今のところ有利。

次に、コンピュータは忘却機能を持つことに意味があるだろうか。そりゃ、HDDの容量不足なら、ファイルを「忘却」しないと駄目だけど、そういう意味ではなくて、知的なコンピュータ、またはエージェントみたいなものが自発的にという意味で。それ以前に、ヒトが忘却機能を持つことに何か意味があるのか。ヒトもコンピュータと同じように容量不足だから忘却が必要なのか、それとももっと重要な利点があるのか。もし、利点があれば「人工知能」につけるのもいいかも知れない。

確か、どこかに「忘却」を利用した論文があったようにも思う。