読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

人工知能に関する断創録

人工知能、認知科学、心理学、ロボティクス、生物学などに興味を持っています。このブログでは人工知能のさまざまな分野について調査したことをまとめています。最近は、機械学習、Deep Learning、Kerasに関する記事が多いです。



コンピュータには何ができないか

哲学

コンピュータには何ができないか―哲学的人工知能批判

コンピュータには何ができないか―哲学的人工知能批判

  • 作者: ヒューバート・L.ドレイファス,Hubert L. Dreyfus,黒崎政男,村若修
  • 出版社/メーカー: 産業図書
  • 発売日: 1992/04
  • メディア: 単行本
  • 購入: 2人 クリック: 36回
  • この商品を含むブログ (14件) を見る

ドレイファスの本を読み始めた。彼は現在の人工知能には否定的な立場だ。ちょっと引用してみる。

これらの困難を顧みるとき(注:その前に人工知能研究への批判が長々と書かれていた)、どうして認知のシミュレーションの研究者はコンピュータの情報処理が人間の隠れた情報処理を明らかにすると考えるのか。また、どうして人工知能の研究者は、人間の課題遂行の方法はデジタル方式のものでなければならないと考えるのか。わたしの知るかぎり、この分野でこれらの点について自問した者は一人もいないと思われる。実際、科学的活動の分野では、人工知能は最も自己批判に乏しい分野なのである。これら知的な人々が、ほとんど一致して自分達の困難を過小評価したり認識し損ねたりし、独善的に自分達が進歩の途上にあると主張し続けたことには、何らかの理由があるはずである。彼らの考えには、彼らが正当化の必要を感じないでいられるための何らかの力が働いているはずである。その力はもちろん、彼らの成功がもたらすものではない。われわれはいまこそ、人工知能研究者が増え続ける困難に直面しながらも、なぜそのように戸惑いのない自信を見せているのか、その理由を見出さなければならない。