人間にできてコンピュータにできないこと
を考えてみるようヒントを頂いたので、本を何冊か調べてみることにした。
というわけで手始めにH. L. ドレイファスの本を読んでみた。
- 作者: ヒューバート・L.ドレイファス,Hubert L. Dreyfus,黒崎政男,村若修
- 出版社/メーカー: 産業図書
- 発売日: 1992/04
- メディア: 単行本
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AIは中世の錬金術(2002/3/30)に書いたAIは錬金術だというのはこの本に書いてあることだった。この本には、過去(今もだけど)AIがぶち当たった障壁が並べてある。著者の意見は「規則に従う運命にあるデジタルコンピュータが、その原理的能力をはるかに超えて、ある種の知能を表現しようとすることはできない」ことらしい。実際、著者はウェットでなら人工知能を作ることが原理的にできないとする理由はないと言っている(つまり、今の形式のコンピュータでは無理という意味らしい)。
過去のAI研究は、楽観論、幻滅のパターンを繰り返してきたらしい。ここまで批判されると信念が揺らぎそうになるけど、一体どうなんだろう。今までのやり方が悪かっただけと気軽に言えるのだろうか。この本には人間にはできて、コンピュータにはできないことも記されているので参考になる。ちょっと古い本なので現状で解決策が出ているのかは不明だが、それらコンピュータにできないことが現在どのような技術で解決しようとしているのかを調べてみるとよいかなと思う。ここら辺だとかなり哲学的な話が多いように感じる。