人工知能に関する断創録

人工知能、認知科学、心理学、ロボティクス、生物学などに興味を持っています。このブログでは人工知能のさまざまな分野について調査したことをまとめています。最近は、機械学習、Deep Learning、Keras、PyTorchに関する記事が多いです。



複雑系

ランダムの中の規則性

偶然とは何か(2006/04/24)の続き。第2章は『運命』。たとえば、コインを投げて表・裏のどっちが出るかは予測できないし、さいころをふって1〜6のどの目が出るかも予測できない。これらの試行を繰り返した結果はランダムだと考えられる。前から疑問に思って…

偶然とは何か

何の因果関係もなく、予期しない出来事が起こるさま広辞苑 偶然とは何か―北欧神話で読む現代数学理論全6章作者: イーヴァルエクランド,Ivar Ekeland,南條郁子出版社/メーカー: 創元社発売日: 2006/02メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 21回この商品を含む…

ストレンジアトラクタ

決定論的カオス(2005/11/21)の続き。コメントにあるku__ra__geさんに教えてもらった図を描いてみた。ロジスティック方程式において横軸にaを縦軸にx(81)〜x(100)をプロットしたグラフ。初期値 x(0) は0.3とした。このグラフはロジスティック方程式の定常状…

多様性=組合せ爆発

多様性を生み出すコツについて。組合せ爆発、指数関数、NP完全は人工知能の分野で恐れられている概念である。解かねばならない問題がこの性質を持つとき人は恐れおののき絶望にとらわれる・・・っていうのは冗談。組合せ爆発ってあんまりいい意味じゃない感…

なぜ世界は予測できないのか?

複雑性とパラドックス―なぜ世界は予測できないのか?作者: ジョン・L.キャスティ,John L. Casti,佐々木光俊出版社/メーカー: 白揚社発売日: 1996/10メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 26回この商品を含むブログ (1件) を見るこういう本を探していたのだ。 …

偶有性

「脳」整理法 (ちくま新書)作者: 茂木健一郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/09/05メディア: 新書購入: 1人 クリック: 39回この商品を含むブログ (147件) を見る久しぶりに面白い本を読んだ。本を読むときに(自分にとって)面白い・新しいことが書い…

決定論的カオス

ロジスティック方程式でパラメータaを4にするとカオスができるみたいなのでやってみた。青い線が初期値 x(0)=0.1 で、赤い線が初期値 x(0)=0.1000001 のグラフ。こんな簡単な形の方程式なのにこんな複雑なグラフになるのは面白い。しかも、初期値を0.0000001…

ランダムウォーク

いま、1000人の酔っ払いが終電の終わった東京駅にいるといよう。ここで、酔っ払いたちは、有楽町方面と神田方面にいっせいに歩き出した。この時、ひとりひとりの確率は、1歩ごとに、左右どちらの方向に動く場合も1/2とする。すると、始電が動き出すときにど…

ネットワークが創発する知能

人工知能学会誌の特集で『ネットワークが創発する知能』という特集が組まれてた。6次の隔たり(2005/3/27)で書いたようにスモールワールドネットワークに興味があったのでざっと読んでみた。代謝系、遺伝子、経済、交通システム、インターネット、P2Pなどの…

サルとシェイクスピア

復活の呪文(2005/4/6)の続き。ドラクエの復活の呪文のパターンは10の36乗と気の遠くなるほど多い。だが、そのうち正しい(ゲームを再現できる)呪文はほんの一部だ。もし呪文を間違えたときはおなじみのあのフレーズが出てくる。じゅもんがちがいますこう…

復活の呪文

すごく不思議だったことがある。昔のファミコンのゲームはパスワードでゲームの記録を行っていた。たとえば、ドラゴンクエストというゲームでは、ゲームの状態(主人公の名前、レベル、強さ、所持アイテムなど)を記録するために復活の呪文というのがあった…

ネットワークの安定性

平等主義と貴族主義(2005/4/4)で、スモールワールドネットワークには、各ノードがほぼ同数のリンクを持つ平等主義的ネットワークとあるノードに多数のリンクが集まる貴族主義的ネットワークがあると書いた。ではこの2つのネットワークの安定性はどうなるだ…

平等主義と貴族主義

複雑な世界、単純な法則 ネットワーク科学の最前線作者: マーク・ブキャナン,阪本芳久出版社/メーカー: 草思社発売日: 2005/02/25メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 188回この商品を含むブログ (157件) を見るもうすぐ読み終わる。非常に面白い話題が多…

インターネットとWWWにおけるスモールワールド構造

複雑な世界、単純な法則 ネットワーク科学の最前線作者: マーク・ブキャナン,阪本芳久出版社/メーカー: 草思社発売日: 2005/02/25メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 188回この商品を含むブログ (157件) を見るの5章を読んだ。インターネット(ホストのネ…

6次の隔たりの数学的証明

6次の隔たり(2005/3/27)の続き。ミリグラムは6次の隔たりを確かめるために手紙を使った社会学的な実験を行っている(6次の隔たりのキーワードリンク参照)が、6次の隔たりを数学的に証明するという試みもあるそうだ。キーとなるのはグラフ理論。人をノード…

6次の隔たり

複雑な世界、単純な法則 ネットワーク科学の最前線作者: マーク・ブキャナン,阪本芳久出版社/メーカー: 草思社発売日: 2005/02/25メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 188回この商品を含むブログ (157件) を見る この地球上のだれでも、たった六人分、隔た…

複雑系

入院中にあまりにも暇なので、複雑系―科学革命の震源地・サンタフェ研究所の天才たち (新潮文庫)作者: M.ミッチェルワールドロップ,Mitchell M. Waldrop,田中三彦,遠山峻征出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2000/05メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 45回こ…

擬似乱数

前から思っていたのだけれど、擬似乱数って不思議に思う。疑問点は、コンピュータの決定的なアルゴリズムでどうやって乱数(に似たもの)を生成するのかということ。決定的な手続きでランダムな数(といっても本当にランダムではないから擬似なのだけど)を…

森羅万象解き明かす

最近、更新をさぼっていたけどまた再開することにした。ちょっと古いが8月20日の読売新聞に面白い記事が載っていた。ウルフラムという人が書いた『A New Kind of Science』という本についてでその内容が興味深い。A New Kind of Science作者: Stephen Wolfra…

スモールワールド現象

R. Alvertらは、WWWの(N=)8x10^8ページのリンク関係を調べ、ネットワークの直径を求めた結果、D=18.59と報告している。これは、任意の2ページ間を19クリックで到達できることを意味している。このように、ネットワークの要素数Nと直径Dのオーダに、O(D) …