人工知能に関する断創録

このブログでは人工知能のさまざまな分野について調査したことをまとめています(更新停止: 2019年12月31日)

人工知能

インテリジェンス・ダイナミクス2006

インテリジェンス・ダイナミクス2006(2006/02/20)の続き。聴講してきた。久しぶりに興奮するアイデアに出会った。『多様な経験から生み出されるインテリジェンス・モデル』って講演とQRIOを使ったデモ。何がすごいかって言うとまったく異なる複数のタスク…

人工知能とメディア・ゲーム・教育 (2)

人工知能とメディア・ゲーム・教育(2006/03/06)の続き。人工知能とメディア・ゲーム・教育(リンク切れ)という人工知能学会のセミナーを聴講してきた。『人工知能学事典』の出版記念セミナーで事典のメディア・ゲーム・教育の章を扱った講演だった。この…

かけがえのない人工物

瀬名秀明さんの造語。知能の謎 認知発達ロボティクスの挑戦 (ブルーバックス)作者: けいはんな社会的知能発生学研究会,瀬名秀明,浅田稔,銅谷賢治,谷淳,茂木健一郎,開一夫,中島秀之,石黒浩,國吉康夫,柴田智広出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/12/17メディ…

エージェントはWebから何を学べるか?

Webマイニング(2006/01/04)の続き。上の元記事で紹介したWebマイニングのサーベイ論文でWebマイニングとエージェント技術の関係について論じられていた。エージェントってのはいろんな意味がある エージェントとは(2002/7/23) この論文ではWebマイニング…

今後10年の人工知能

今後10年の人工知能(リンク切れ)という人工知能学会のワークショップに行ってきた。大学とAI、産業とAI、未来社会とAI、わくわくするAIといった内容。面白そうな内容なのに参加者が異様に少なかった。いろいろ収穫もあり、ここで長々と感想を書いてもよ…

Minsky氏の講演ビデオ

ミンスキー氏の講演会(2005/09/30)の講演ビデオが人工知能学会のサイト(リンク切れ)にアップされたようだ。人工知能の父の姿を拝んでおくのもよいかと。

AI事典

AI 事典 第2版作者: 土屋俊,中島秀之,中川裕志,橋田浩一,松原仁,大澤幸生,高間康史出版社/メーカー: 共立出版発売日: 2003/03/18メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (7件) を見る人工知能について本格的に勉強を始めたとき、この本の第1版…

機械の感情

以前から考えてた感情の意味について面白い説明があったのでメモっておきたい。 わたしの意見では、感情とは定型化された行動パターンで、それが生存価を持つことが証明されたために、自然淘汰を通じて強化されたものだ。明らかに、怒って闘ったり、怖がって…

Strong AIが開く素晴らしき新世界

レイ・カーツワイルが描く「素晴らしき新世界」 著名発明家が予測「人類は最先端技術と『融合』する」(上) 著名発明家が予測「人類は最先端技術と『融合』する」(下) 面白い記事がありました。カーツワイル氏がまたすごいことを言ってます。 記者:あなたが…

ミンスキー氏の講演会

に行ってきた。人工知能の創始者の1人であり、人工知能の父*1と呼ばれる人だ。私にとってはチューリングやフォン・ノイマンと同列の伝説的な存在だなぁ。まさか直接講演が聴けるとは思ってなかった。最初入ってきたとき何かどっしりしてて怖そうな印象だった…

Return to the Blocks World!

ダートマス会議再び(2005/08/14)の続き。かつての人工知能研究は、常識を持つ機械の創造という大野望のもとに進められたが、近年はその目標が忘れ去られ各分野が独自の道を歩んでいる。これからの人工知能研究は各技術を統合するメタ理論を構築する必要が…

Personal Digital Assistance

前からほしいと思っていたPDAをついに購入した。PDAはPersonal Digital Assistanceの略だ。個人電子秘書とでも訳そうか。今のレベルでもスケジュール管理とかで結構役に立つと思うし、いろいろ遊べて面白いのだがPDAというレベルには達してないだろう・・・…

Marvin Minsky氏来日!!!

人工知能学会主催でMinsky氏の講演会が9月30日に開かれるようです。AI研究で大きな成果をあげるには?多様な「人間の常識」をコンピュータに持たせることが重要というテーマ。ダートマス会議再び(2005/8/14)で紹介した論文もMinsky氏のものです。常識の重…

ダートマス会議再び

面白い論文があったので紹介したい。M. Minsky, P. Singh and A. Sloman: The St. Thomas Common Sense Symposium Designing Architectures for Human-Level Intelligence (PDF), AI Magazine, 25(2), pp.113-124, 2004この論文では、人工知能の将来と今後の…

セレンディピティ・マシン

セレンディピティ・マシン 未知なる世界、発見への航海作者: DAVID GREEN,羽山博出版社/メーカー: インプレス発売日: 2005/03/18メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (11件) を見るって本を読んだ。情報科学の広大な範囲をやさしく解説して…

AIに関するいくつかの格言

『スピリチュアル・マシーン』に載っていたAI関連の格言をメモしておこう。 『人工低脳』(AS—Artificial Stupidity)とは、人間の思考という通常の連想されるたぐいの問題を引き起こすことができるコンピュータ・プログラムを創造しようという科学者の試み…

スピリチュアル・マシーン

自由意志のパラドックス(2005/8/8)で読んでた上の本を読み終わった。著者のカーツワイルさんの未来予測はかなり正確だそうだが、今回はちょっと信じられない。第III部に2009年と2019年と2029年と2099年の未来予測が書かれている。本当にこうなるのかな、こ…

AIルネッサンス

AI奇想曲―「知」の次世代アーキテクチャ (Books in form)作者: 竹内郁雄出版社/メーカー: NTT出版発売日: 1992/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 6回この商品を含むブログ (3件) を見る少し古い本だけど面白そうなので読んでみた。 本書はコンピュータ…

人工知能は究極の自動化

だと考える。究極を目指すにはまず目先の自動化には徹底的に取り組まなければならない。単純な手作業を絶対してはならない!たとえば、手作業で文字列を置換したり、データを加工したり、いちいちコマンドを打ち込んだりしないようにしたい。こういう作業を…

Cyc

についてしばらく調べてみようと思う。Cycは知識(常識)データベースのこと。現在もさまざまな知識を追加しているようだ。かのミンスキー氏もCycプロジェクトを褒めていてずっと気になっていた。どんなものかじっくり調べて使ってみたい。The Cyc System: N…

考える脳 考えるコンピューター

考える脳 考えるコンピューター(2005/4/11)のつづき。上の本を一通り読み終わった。個々のアイデアはどっかで聞いたことあるなというのが多かったが、それらを統合し記憶と予測で多くの知的な能力を説明しているのが面白い。たとえば想像力。 何かを想像す…

脳=記憶システム

考える脳 考えるコンピューター作者: ジェフ・ホーキンス,サンドラ・ブレイクスリー,伊藤文英出版社/メーカー: ランダムハウス講談社発売日: 2005/03/24メディア: 単行本購入: 15人 クリック: 141回この商品を含むブログ (105件) を見るを読んでる。著者は「…

考える脳 考えるコンピューター

考える脳 考えるコンピューター作者: ジェフ・ホーキンス,サンドラ・ブレイクスリー,伊藤文英出版社/メーカー: ランダムハウス講談社発売日: 2005/03/24メディア: 単行本購入: 15人 クリック: 141回この商品を含むブログ (105件) を見る新刊コーナーにあった…

認知アーキテクチャ

目標。過去に提案された認知アーキテクチャを徹底的に調べてみる。とりあえず論文を収集してみよう。

エージェント=オブジェクト+α

エージェント技術―オブジェクト指向トラック (ソフトウェアテクノロジーシリーズ 3)作者: 本位田真一,飯島正,大須賀昭彦出版社/メーカー: 共立出版発売日: 1999/07/25メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (2件) を見るではエージェントをオ…

エージェント技術

エージェント技術に興味があるため下の本を買ってみた。エージェント技術―オブジェクト指向トラック (ソフトウェアテクノロジーシリーズ 3)作者: 本位田真一,飯島正,大須賀昭彦出版社/メーカー: 共立出版発売日: 1999/07/25メディア: 単行本 クリック: 5回こ…

命題論理

エージェントアプローチ人工知能 第2版作者: S.J.Russell,P.Norvig,古川康一出版社/メーカー: 共立出版発売日: 2008/07/10メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 485回この商品を含むブログ (17件) を見る7章の命題論理のところを読んだ。命題論理は昔講義で…

Artificial Intelligence: A Modern Approach

人工知能の最良の入門書。人工知能を構成するさまざまな分野(探索、推論、プラニング、学習、自然言語理解、画像認識、ロボティクス)がエージェントを中心にまとめられている。今までの人工知能の研究は分化が進みすぎているように思う。エージェントを中…

Soar

コンピュータゲームはAIのキラーアプリ(2003/12/21)で J. Laird: Human-level AI's Killer Application: Interactive Computer Games という人工知能とコンピュータゲームに関する論文を読んだ。そのLaird氏だがなんとSoarアーキテクチャ研究の第一人者で…

心と身体の間の閾値

行動のない思考は無力。心によるシミュレーションは行動に必ずしも反映しない。想っているだけでは何も伝わらないし、何も変わらない。 思考だけして行動しないシステムより、行動だけして思考しないシステムの方がよほど知的だ シミュレーションによる行動…